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【後半戦の展望 OGの目・萩原美樹子さん】

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 後半戦の展望をOGに語っていただくシリーズ、最終回はジャパンエナジー(現JX-ENEOS)OGの萩原美樹子さんです。

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 いよいよリーグ後半が始まりますが、三菱電機の台頭、デンソーの高田選手の怪我からの復帰によって、上位6チームはますます混戦の様相を呈してきました。現在1位のJX-ENEOSと6位のトヨタ自動車まではたった3勝差。女王・JX-ENEOSも、2位のシャンソンとはたった1勝差です。
 ここからは上位6チームの直接対決が順位に大きく影響してきます。まず上位6チームは、この直接対決以外のゲームで星を落とさないことが肝要となるでしょう。ここからはチーム同士の「相性」も重要な要素となってきますが、当該チームの直接対決でも、3戦全敗せずに一つでも多く勝ち、失点は1点でも少なく、得点は1点でも多く得るように戦わなければなりません。それが後になって大きくのしかかってくることになりかねないからです。
 上位6チームのうち、どこがベスト4に名を連ねてもおかしくありません。ファンとしては垂涎の、1試合1試合が天王山とも言えるデッドヒートが期待できることでしょう!

 そんな中、私のイチ押し選手は好調・三菱電機の若きシューター、渡邉亜弥選手です。高校時代から得点をとる嗅覚は天下一品!最大の武器は、まだまだ波はあるものの入り出すと止まらない3Pですが、アグレッシブなドライブもジャンプシュートもある選手です。三菱入団直後に選出されたU-19女子代表で、チリでの世界選手権の試合中に、不幸にも膝前十字靱帯断裂の大怪我をしました。(受傷と思しき膝崩れを起こした直後に回ってきたパスを、きっちり3Pで沈めたシューター魂にも驚きました。)日本を遠く離れた外国で、18・19歳の女の子が大怪我をして、痛かったのはもちろんのこと、悔しかっただろうしとても心細かったのではないかと思います。でも渡邉選手は受傷後、ずっと笑顔でチームを応援し、チームメイトを励まし続けました。誰に言われたわけでもないのに、人前で暗い顔は一切見せませんでした。恐らく人のいない所で泣いていたのでしょう。これには私たち大人が感嘆しました。こういう気遣いが出来る、そして根性のある子は心から応援してあげたいと思いました。
 怪我のブランクを経て復帰した昨シーズン。出場機会は得ていたものの、まだまだトップリーグのレベルに慣れていない印象がありました。今シーズンは少しずつ出場時間を延ばしつつあります。常にゴールに向かっていく姿勢は見ていて爽快です。リーグ随一のクラッチシューターになれるか。加えて、前向きな性格と明るい笑顔も彼女の持ち味です。今後を注目して行きたいと思います。
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いよいよ今週末からリーグ再開。
プレーオフ進出をかけた熾烈な争いにご注目ください!!

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