〈2月26、27日〉
[ベイコム総合体育館]
■シャンソン化粧品シャンソンVマジック vs. 日立ハイテククーガーズ
■富士通レッドウェーブ vs. トヨタ自動車アンテロープス
[ウィングアリーナ刈谷]
■トヨタ紡織サンシャインラビッツ vs. アイシンウィングス
■デンソーアイリス vs. 山梨クィーンビーズ
[大田区総合体育館]
■東京羽田ヴィッキーズ vs. 三菱電機コアラーズ
[阿賀野市水原総合体育館]
■新潟アルビレックスBBラビッツ vs. プレステージ・インターナショナル アランマーレ
熱戦の再現なるか!? 富士通とトヨタ自動車の一戦は激戦必至
先週の19日から約1か月ぶりに再開したWリーグ。2月26、27日は、12チームが試合に臨む予定だ。対戦カードは上記のとおりだが、その中で注目なのが、ともにプレーオフ進出を決めている富士通とトヨタ自動車との試合。この2チームは、12月の皇后杯では準々決勝で対戦しており、このときは富士通が62-55で勝利している。
皇后杯の試合では、第1クォーターを終えて10点のビハインドを負った富士通が、第2クォーターで司令塔の町田瑠唯が怒とうの攻めを見せて点差を縮めると、後半には篠崎澪、オコエ桃仁花らが追随。トヨタ自動車を55得点に抑えたディフェンスも光り、逆転劇を演じた。しかし、その富士通も皇后杯では、準決勝でデンソーアイリスに敗退。優勝とはならなかったため、Wリーグでの巻き返しを図っている。
チームは町田、篠崎、オコエらがオフェンスの起点となるが、他にも宮澤夕貴、内野智香英ら外角シュートに強みを持つ選手も多い。2月20日現在で3ポイントシュートの1試合平均本数は1位。その自慢のシュート力に加え、平均失点でも1位の堅いディフェンスでトヨタ自動車戦に挑む。
一方、皇后杯ではベスト8に留まったトヨタ自動車だが、総合力では群を抜くチーム。2月に行われた「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2022予選」では、馬瓜ステファニー、山本麻衣、三好南穂らが女子日本代表として奮闘。他にも長岡萌映子、馬瓜エブリンと、キャリアと実力のある選手たちがどっしりと構えており、選手層はやはり厚い。皇后杯でのリベンジ、そしてプレーオフでの対戦の可能性もあるだけに、皇后杯に続いての富士通に連敗は避けたいところ。皇后杯では分厚い攻撃が鳴りを潜めてしまった感もあり、そのときの課題を踏まえ、どのように修正を施してくるのか必見だ。
今シーズンは、コロナ禍により3月に延期となった試合も多く、チームによってレギュラーシーズン全24試合の消化具合はまちまちとなっている。そのため、最終順位の予想が難しい状況だが、シャンソン化粧品やトヨタ紡織などは、プレーオフ進出決定が目前(試合不成立の可能性は除く)。今週末の試合では確実に白星を増やし、上位8チームに与えられるプレーオフの出場権を奪いたい。
また、そのシャンソン化粧品とアランマーレ秋田は2月26、27日の2試合がレギュラーシーズン最終試合に。中でもWリーグ参戦1年目のアランマーレ秋田は、すでに1勝を挙げているため、新潟との2連戦で、初の“連勝”を狙う。もちろん、対する新潟も、ホーム最終戦(新潟県阿賀野市開催)と、負けられない戦い。今シーズンの初勝利がかかる大事な2連戦での“連勝”を目指す。
アーリーエントリー選手たちの活躍にも注目
25名の選手がアーリーエントリーとなった今シーズン。1月から試合への出場は可能で、すでにWリーグのコートに立った選手も多い。1月1、2日には先陣を切ってデンソーの木村亜美(東京医療保健大学)、バイ クンバ ディヤサン(拓殖大学)が出場。堂々としたプレーを披露した。
また、先週にはアイシンの峰晴寿音(大阪人間科学大学)が2試合連続でスターターとして出場。2試合ともに16得点を奪取し、華々しいデビューを飾った。同じくアイシンの梅田彩香(立命館大学)も1試合目は9得点、スターターを担った2試合目では18得点を奪う働きで、峰晴とともに勝利に貢献した。
このように、すでにチームの浮沈のカギを握る選手もおり、アーリーエントリーの選手たちのプレーも終盤戦の見どころともいえる。