〈3月5、6日〉
[国立代々木第2体育館]
■トヨタ自動車アンテロープス vs. デンソーアイリス
■富士通レッドウェーブ vs. ENEOSサンフラワーズ
昨シーズンの4強対決は、ともに今季初顔合わせのカード
3月5、6日の試合は、昨シーズンのベスト4チームが国立代々木第2体育館にそろう。『トヨタ自動車 vs. デンソー』『ENEOS vs. 富士通』と、2カードともに皇后杯を含めて今シーズンは初の対戦。プレーオフ本番を占う上でも、見逃せない試合となる。
1月16日以来の試合となるトヨタ自動車は、ここまで16試合を戦って敗れたのはわずか1試合。対するデンソーも2月26、27日の試合では山梨QBに快勝し、17勝1敗という成績で強さを誇示している。
馬瓜エブリン(トヨタ自動車)に髙田真希(デンソー)と、ともに体の強さに定評のある選手を擁し、馬瓜ステファニー(トヨタ自動車)や赤穂ひまわり(デンソー)といったオールラウンダーの若手選手も属する。さらに、トヨタ自動車は三好南穂に山本麻衣、デンソーは近藤楓に本川紗奈生といった勝負強くシュートを沈める選手も多い。実力は拮抗。バックアップメンバーやチームディフェンス、さらにはルーカス モンデーロヘッドコーチ(トヨタ自動車)にマリーナ マルコヴィッチヘッドコーチ(デンソー)と、名将たちの手腕も勝敗を左右しそうだ。
また、富士通とENEOSは、これまで幾度となく名勝負を演じてきたチーム。Wリーグでの対戦は、昨シーズンの開幕戦(2021年9月)以来となるが、やはり熱戦が予想される。
富士通は、今シーズン、ENEOSからの移籍で加入した宮澤夕貴、中村優花の2人が古巣を相手にどのような働きを見せるのか!? 得点のみならずリバンドでの貢献も大きい選手たちだけに、カギを握る存在だ。
対するENEOSは、渡嘉敷来夢、林咲希、宮崎早織の日本代表組が起点。そこに藤本愛瑚や奥山理々嘉らが絡めば、分厚い攻撃力となる。今シーズンは、すでに3敗を喫しているだけに、富士通戦で連勝を収め、弾みを付けることができるか!?
両チームとも公式戦は1月9日以来。迎える大一番では、ともに持ち味をいかんなく発揮したい。
プレーオフ進出を懸けた争いは来週以降に持ち越し
2月26、27日の試合を経て、プレーオフ出場の8チーム中7チームが決定した。トヨタ自動車、ENEOS、富士通、デンソーに加えて、新たに出場が確定したのは、三菱電機、トヨタ紡織、シャンソン。これでプレーオフ進出の残り1枠は、日立ハイテク、東京羽田、アイシン、山梨QBの4チームで争われることとなった。
3月5、6日の試合では、その日立ハイテクと東京羽田とが直接対決の予定だったが、東京羽田の選手に新型コロナウイルス感染症の陽性反応が確認され、また東京羽田の多くの選手が濃厚接触者となったため中止に。
さらに、プレーオフ出場権を争う一つ、山梨QBはホームゲーム最終戦にて三菱電機と対戦予定であったが、2月26、27日に東京羽田と対戦した三菱電機の選手の多くが濃厚接触者となり、こちらも3月5、6日の両日で試合中止となった。
これでプレーオフ進出の残り1枠を懸けた争いは、来週の3月12、13日以降に持ち越されることとなった。