〈4月2日〉[トッケイセキュリティ平塚総合体育館]
【セミクォーターファイナル】
■富士通レッドウェーブ vs. 日立ハイテククーガーズ(Game1)
■シャンソン化粧品シャンソンVマジク vs. 三菱電機コアラーズ(Game2)
〈4月3日〉[トッケイセキュリティ平塚総合体育館]
【クォーターファイナル】
■トヨタ紡織サンシャインラビッツ vs. SQF /Game1の勝者
■デンソーアイリス vs. SQF /Game2の勝者
新入生に新社会人と、何かと環境の変わる4月だが、Wリーグはいよいよプレーオフの戦いへと突入する。
プレーオフはレギュラーシーズン上位8チームによるトーナメント戦。初日の4月2日にはセミクォーターファイナル2試合、翌日の3日にはクォーターファイナルの2試合が行われ、ここで一気に4チームに絞られることとなる。
トヨタ紡織vs.富士通or日立ハイテクの争いはいかに
セミクォーターファイナルで対戦する富士通と日立ハイテクは、レギュラーシーズンでは昨年12月に対戦。このときは富士通が2連勝を収めているが、1戦目が71-65、2戦目は71-67といずれも僅差であった。
敗れた日立ハイテクだったが、この2試合は185センチの谷村里佳が1戦目で21得点、2戦目でも19得点を叩き出す活躍。2戦目では、187センチのダラーメ マレム ドイも19得点を挙げ、“高さ”で富士通に対抗した。日立ハイテクは、北村悠貴、佐藤奈々美をはじめアウトサイド陣の得点力も武器となっており、富士通戦ではインサイドとアウトサイドとのバランス良い攻めで相手を攻略したい。
対する富士通は、日立ハイテクのインサイド陣をチームディフェンス力で封じることができるか!? オフェンスでは、町田瑠唯、篠崎澪(3x3)、宮澤夕貴、オコエ桃仁花と東京オリンピックのメンバーを中心に、得意とする3ポイントシュートを確率良く決めたい。新型コロナウイルス感染症の影響で試合が中止(=不成立)になり、実戦は約1か月ぶり。いきなり厳しい戦いを強いられるが、キャリア豊富な選手たちを筆頭に総合力で戦い抜く。
この2チームは、セミクォーターファイナルに勝利すると翌日のクォーターファイナルでトヨタ紡織と対戦。それぞれトヨタ紡織との対戦では日立ハイテクは2敗。富士通は2勝となっている。女子日本代表の東藤なな子や昨シーズンの新人王である平末明日香と若くて実力派の選手が多いトヨタ紡織と対戦するのはどちらか。迎えるトヨタ紡織も悲願のベスト4入りを目指す。
デンソーとのQFに勝ち進むのは三菱電機か、それともシャンソンか!?
シャンソンと三菱電機は、レギュラーシーズンでは1月の3、4日に対戦。このときは初戦が99-71で三菱電機、2戦目は65-63でシャンソンが競り勝っている。
シャンソンは、三菱電機戦でも高得点を挙げた小池遥が得点源で司令塔も務める。また、吉田舞衣、佐藤由璃果のルーキーたちは攻撃力があり、自らのシュートで流れを引き寄せることができる。オールラウンダーの野口さくらも攻防において体を張ったプレーを披露し、さらには、移籍で加入した藤岡麻菜美、大沼美琴、千葉歩の存在も大きい。コートもベンチも一体となって戦うシャンソン。プレーオフでは抜群のチーム力を発揮して勝利をつかむ。
一方の三菱電機は、シャンソンに勝った試合は西岡里紗が26得点。渡邉亜弥は18得点10アシストとダブルダブルを記録。リバウンドで勝ったことも大きかった。だが、敗れた試合はインサイドでの得点が伸びず、リバウンドでも後塵を拝すことに。プレーオフでは内外でバランスよく得点を上げることができれば、勝利はおのずと近づくだろう。また、レギュラーシーズン後半には、富士通に連勝、ENEOSにも1勝を挙げており、チームの勢いもありそうだ。
昨シーズンもクォーターファイナルで対戦した両チーム。昨シーズンは大接戦の末に三菱電機に軍配が上がったが、今シーズンの結果はいかに。フタを開けてみないとわからない、予想不可能な対戦は、激戦必至だ。
また、この対戦の勝者はクォーターファイナルでデンソーと対戦。デンソーは、髙田真希、赤穂ひまわりの日本代表コンビらが攻防において大きな存在感を発揮。リーグ一のリバウンド力を誇る。アウトサイドでもガードの稲井桃子、力強いドライブがウリの本川紗奈生と、チャンスがあれば積極的にシュートを放つ選手がそろっておりメンバーも充実。シャンソン、三菱電機ともに勝ち越している相手ではあるが、デンソーはクォーターファイナルでしっかりと力を発揮し、セミファイナルへと弾みを付けたい。
どのカードも1戦のみの“一発勝負”。べスト4が決まるこの2日間は、様々なドラマが待っている!!︎
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【ゲームプレビュー/SQF、QF】4強入りを果たすのはどこだ!? まばたき厳禁の2日間!
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