〈12月10、11日〉
■トヨタ自動車アンテロープス vs. 新潟アルビレックスBBラビッツ(岡崎中央総合公園体育館)
■デンソーアイリス vs. シャンソン化粧品シャンソンVマジック(宜野湾市立体育館)
■富士通レッドウェーブ vs. 日立ハイテククーガーズ(旭川市リアルター夢リンゴ体育館)
■プレステージ・インターナショナル アランマーレ vs. 東京羽田ヴィッキーズ(三種町琴丘総合体育館)
■ENEOSサンフラワーズ vs. 山梨クィーンビーズ(三種町琴丘総合体育館)
■姫路イーグレッツ vs. アイシンウィングス(ヴィクトリーナ・ウインク体育館)
■トヨタ紡織サンシャインラビッツ vs. 三菱電機コアラーズ(豊田合成記念体育館 ENTRIO)
約1カ月ぶりに再開するWリーグ。12月10、11日の試合は北は北海道から南は沖縄まで、6会場にて7試合が予定されている。ここでは、ともに3シーズンぶりの開催となる沖縄と北海道での試合に注目したい。
沖縄ではデンソーとシャンソンが激突。この2チームは、昨シーズンのプレーオフ・クォーターファイナル以来の対戦となるが、そのときはシャンソンがデンソーに競り勝っている。
ここまで6試合を終えて4勝2敗のシャンソンは、昨シーズンのクォーターファイナルでも活躍を見せた小池遥、吉田舞衣らがオフェンスの柱となり、チームをけん引。野口さくらもオールラウンドな動きで得点に絡んでいる。
佐藤由璃果のケガによる戦線離脱は痛いが、移籍で加入した谷村里佳、北村悠貴も高い攻撃力を発揮しており、バックアップのガードにも藤岡麻菜美、宮坂桃菜といったキャリア豊富な選手がそろう。皇后杯でのベスト8入りを逃した悔しさを含め、デンソー戦では連勝を飾って、上昇気流に乗りたいところだ。
一方、昨シーズンの対戦で敗れたデンソーにとってはリベンジの戦いに。デンソーは11月に予定されていた試合が新型コロナウイルス感染症の影響で中止となったため、リーグ戦は4試合を戦ったところで、ここまでの4試合はすべて勝利している。
4試合終えて一試合平均得点が13.75点、リバウンドは12.25本という数字をマークし、頼もしい働きでチームを引っ張るのが新キャプテンの赤穂ひまわり。日本代表のキャプテンでもある髙田真希も一試合平均で13.75得点を挙げ、安定感あるプレーを見せている。
この2人に加え、ドライブに定評のある本川紗奈生や得点力の高いガードの渡部友里奈、アウトサイドシュートを得意とする篠原華実にインサイドで君臨する赤穂さくらのプレーからも目が離せないだろう。ルーキーで司令塔を務める木村亜美のゲームメークもカギを握りそうだ。
なお、このカードでは両チーム合わせて唯一の沖縄出身プレーヤーである知名祐里(シャンソン)の活躍にも期待したい。
北海道では、旭川市を舞台に富士通と日立ハイテクが対戦する。
昨シーズン準優勝の富士通は、開幕から順調に白星を重ねたが、11月6日の試合では山梨に痛い黒星を喫した。
チームは司令塔の町田瑠唯、内尾聡菜らを中心に4シーズン目の藤本愛妃や移籍で加入した江良萌香がスターターとして活躍。ガードのバックアップである赤木里帆も攻め気のプレーが光り、着実にプレータイムを伸ばしている。
皇后杯2次ラウンドでケガを負った宮澤夕貴の状況が心配されるところではあるが、田中真美子、中村優花といったインサイド陣も試合を重ねるごとに存在感を大きくしていることはプラスだろう。
東京オリンピック以降、初となる町田の地元での凱旋試合。富士通にとっては負けられない2連戦となる。
対する日立ハイテクは6試合を終えて2勝4敗と黒星が先行。だが、11月にはシャンソンに延長の末に競り勝つなど、若手の台頭も含めてチーム力は確実にアップしている。
6試合を終えてダラーメ マレム ドイが一試合平均で20.17得点、11.17リバウンドの活躍。移籍等でメンバー編成が大きく変わったチームの中で、新たな得点源として気を吐いている。そこに3ポイントシュートが持ち味の佐藤奈々美や粘り強いプレーを見せる白鞘郁里などアウトサイド陣もしっかりと得点を挙げており、インサイド、アウトサイドとバランスの良い攻めを見せる。チームの伸び代が大きいだけに、富士通に勝利してさらに勢いを付けたいところだ。
他会場では、今シーズンより新規参入の姫路が初となるホームゲームを開催。地元ファンの前で勝利を挙げることができるか!? こちらも勝敗の行方が気になる一戦だ。
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【ゲームプレビュー/12月10、11日】第4週は北海道から沖縄まで6会場にて開催
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