いつもWリーグに温かいご声援をいただき誠にありがとうございます。
今年も、Wリーグ公式サイト恒例企画として第24回Wリーグにおける「アウォード」および「リーダーズ」の表彰者のインタビューを掲載いたします。
表彰者それぞれに2022-23シーズンを振り返ってもらいました。
渡嘉敷 来夢(ENEOSサンフラワーズ #10)
アウォード【プレーオフMVP】8年ぶり3回目
【プレーオフ ベスト5】4年ぶり2回目
【レギュラーシーズン ベスト5/PF部門】2年連続11回目
リーダーズ【ブロックショット 計39本:Avg 2.05】2年ぶり10回目
【フィールドゴール成功率 計165/235本:70.21%】9年連続10回目
──プレーオフMVPは8年ぶり。少し時間が経ちましたが改めて感想をお願いします。
渡嘉敷:率直に嬉しかったです。苦しい時期が続いていた中でしっかりチームを勝たせることができたという喜び+MVPはみなさんの投票のお陰です。チームのみんなが自分を信じてくれたからこそいただけた賞だと思っています。
──今季、チームとして成長を感じたのはどういうところでしょうか。
渡嘉敷:長岡(萌映子)が加入して、開幕戦やシーズン前半は合ってなかったと思うんですけど皇后杯でしっかりと合ってきた。シーズン後半に向けてはさらに良くなり、それはチームにとってプラスになりました。星(杏璃)の成長もそうですし、他のベンチメンバーも自分たちの役割をしっかり理解し、コートに立った時に爆発してくれました。本当に一人ひとりの成長がチーム全体の成長につながって優勝できたと感じています。
今季はキャプテンに指名されて、今まで以上に声出しやチームの士気を上げようと意識したところはあります。今までもやってきましたが、「自分がダメだったら(チームも)ダメなんだ」って自分に言い聞かせてやり続けられたのがよかったと思います。
──そのメンタルの強さは昔から!? それても少しずつ積み上げていったのでしょうか。
渡嘉敷:ENEOSの1、2年目や高校生の頃はメンタルが強くなくて……日本代表がロンドン五輪(2012年開催)の予選を戦っている時に、怪我でプレーできなかった頃「バスケができない時間がもったいない」みたいな感覚があって。だったら前向きに楽しくやろうと、それまで以上にポジティブな考えになりました。それからはもう下がることはないですし、マイナスなことを言っても仕方ない。悩んで、凹んで、元気がなくなったらチームに影響するだけなので。
──リーダーズに絡めての質問ですが、フィールドゴール成功率は「いつも通り」だと思いますので、ブロックショットに関して。ファイナルのGEME3で『ザ・ブロックショット』というべきプレーがありました。
渡嘉敷:Wオーバータイムのあのシーン、山本(麻衣)選手なら絶対に狙ってきます。彼女の得意なプレーでもあったので、しっかりタイミングを見計らって狙いにいきました。タイミングが合い過ぎて、腕がビ~ンって痺れたぐらい(笑)。でも、そのボールが上手くつながって、しっかりと走っていた高田(静)がレイアップを決めたんです。それを見た瞬間、勝利を確信しました。誰ひとり自分の役目を怠らない、それがENSOSの強さだと思いますし、今季、みんなが成長したことを象徴するような試合ができたことを嬉しく思っています。