【プレーオフの展望　OGの目・原田裕花さん】

全日本総合選手権はトヨタ自動車の初優勝で幕を閉じました。そしていよいよ1/26(土)からはプレーオフ・ファーストラウンドが始まります。セミファイナル出場枠の上位4チームを目指し熱戦がくり広げられます。
本日から4日間、プレーオフの展望をOGに語っていただきます。
第1回はジャパンエナジー（現JX）OGの原田裕花さんです。

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新春恒例の全日本総合選手権（通称：オールジャパン、以下AJ）は、トヨタ自動車が初優勝を飾り新しい歴史を刻みました！
高さ、スピード、ディフェンス力抜群、今シーズン負けなしで現在リーグ1位となっているJXの勢いを止めたことで、Wリーグ後半戦も益々面白くなってきました！
しかしリーグは一発勝負のトーナメントとは違う戦いです。上位8チーム1回戦総当たりのプレーオフ ファーストラウンドでスタート。そして上位４チームがセミファイナル(3戦2先勝)へ、さらに上位２チームがファイナル(5戦3先勝)へと熱い戦いが繰り広げられます。

その中で私が注目しているのが、2位につけている富士通。レギュラーシーズンはかなり好調でしたが、AJでは準々決勝まで思うように自分達のバスケが出来ずミスが多く、ディフェンスにも少し安定感がないように見えました。準決勝ではしっかり立て直してきたと思いますが、ミスは少し気になるところですね。インサイドの大黒柱・#12篠原選手がケガを負っていますので、このまま欠場となるとプレーオフではチームにかなり影響を与えそうです。しかし、そんな富士通の救世主となるであろうと思われるのは、粒ぞろいの今シーズンのルーキーの中でも今一番輝いている、#0長岡萌映子選手。一昨年のFIBAアジア選手権では高校生ながら日本代表入りし、鳴り物入りで富士通に入社。スタメンに定着、とまではいかなかったもののすべての試合に出場し、レギュラーシーズンでのポイントアベレージはチーム1位の15.41点。181センチという長身を生かしたインサイドはもちろん、3PTSやドライブとオールラウンドにプレーでき、ルーキーでありながら既に富士通のポイントゲッターとなっています。リバウンドも強く、チームにとっても心強い存在です。マッチアップによって、中、外のプレースタイルを変えていけるので、相手にとってはやりにくい選手に間違いありません。特にボールを持ってからのパワーの出し方、スピード、クイックネス、体の強さは見ていて見応えが凄くありますね。とにかく風格からして貫禄充分！時にはルーキーらしい可愛らしい表情も見せますが(笑)、彼女の活躍なしに富士通のファイナル進出はないと思います！
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明日は第2回、ジャパンエナジー（現JX）OGの萩原美樹子さんの展望をお届けします。
お楽しみに！