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【ゲームプレビュー/SQF、QF】高崎を舞台に激戦必至の2日間

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〈3月30日〉[高崎アリーナ]
【セミクォーターファイナル】
■シャンソン化粧品シャンソンVマジック vs. アイシンウィングス(Game1/13:00)
■トヨタ紡織サンシャインラビッツ vs. 日立ハイテククーガーズ(Game2/15:00)

〈3月31日〉[高崎アリーナ]
【クォーターファイナル】
■トヨタ自動車アンテロープス vs. SQF /Game1の勝者(13:00)
■ENEOSサンフラワーズ vs. SQF /Game2の勝者(15:00)

 第25回Wリーグはレギュラーシーズンを終えて3月30日よりプレーオフへと突入します。プレーオフはノックダウン方式で、『5位vs.8位』、『6位vs.7位』という組み合わせでセミクォーターファイナルを行い、勝った方がクォーターファイナルへ。クォーターファイナルは、『4位vs.5位と8位の勝者』、『3位vs.6位と7位の勝者』との対戦で、こちらも一発勝負の戦いとなります。



▪️何かが起こる⁉︎ セミクォーターファイナル
 セミクォーターファイナル第1試合は、レギュラーシーズン5位のシャンソンと8位のアイシン。レギュラーシーズンでの対戦は、開幕週の10月14、15日に行われ、1戦目は92-65、2戦目も80-63といずれもシャンソンが2ケタ差を付けて勝利しました。

 シャンソンは、得点源のイゾジェ ウチェがアイシンとの2連戦では得点とリバウンドのダブルダブルの活躍。その後もレギュラーシーズン全26試合に出場し、得点ランキング2位(1試合平均18.91点)。リバウンド(1試合平均13.23本)とブロックショット(1試合平均2.27本)、フィールドゴール成功率(66.77パーセント)については1位となり、3つのタイトルを獲得しました。キャプテンの小池遥も「1年を通して力強くなっているので、プレーオフでも暴れてもらいたいと思います」と、期待を寄せています。ウチェに続く得点源はアウトサイドの白崎みなみと吉田舞衣。司令塔の小池自身も得点力があり、アシストと得点とでチームを支えています。プレーオフでもガードからセンターまでバランスの取れた布陣で頂点を目指します。



 8シーズンぶりのプレーオフ進出となったアイシンは、女子日本代表でオールラウンダーの野口さくら、入団2年目で体の強さがある峰晴寿音ら若い選手が得点の中心。さらに「シュート力やバスケットセンスもある。彼女が点を取れているときはアイシンのバスケができているとき」と吉田亜沙美が太鼓判を押す山口奈々花も爆発力を秘めています。そこに司令塔の酒井彩等、飯島早紀らが要所を締めるシュートで後押し。キャリア豊富な吉田をはじめ、野口、飯島が今シーズンより加わり、戦力に厚みも増しました。まずはシャンソンの大物ルーキー・ウチェをどう封じるか。「(シャンソンは)どこからでも点が取れて、どこに的を絞ってディフェンスするかが難しいチーム。40分間どれだけ自分たちのバスケットができるかだと思います」と、吉田はシャンソン戦に向けてのポイントを語りました。



 セミクォーターファイナル第2試合目は、レギュラーシーズン6位のトヨタ紡織と7位の日立ハイテク。この2チームは、ともにレギュラーシーズンは14勝12敗で、直接対決でも1勝1敗の五分に。そのため、対戦間のゴールアベレージで順位が決定しており、力は拮抗しています。

 今シーズンよりルーカス・モンデーロヘッドコーチが采配を振るうトヨタ紡織は、東藤なな子、北村悠貴、河村美幸らが起点。特にスコアラーの東藤は、ディフェンスにも定評のある選手です。シーズン終盤に、ポイントガードの坂本美樹がアキレス腱断裂のために戦線離脱となりましたが、現在は坂本の代わりを務めるべく平末明日香、伊波美空、都野七海のガード陣が奮起。「それぞれ特長が違う」(河村)と、持ち味を出しています。アーリーエントリーのディマロ ジェシカ ワリエビモ エレもすでに存在感を発揮。「日立ハイテクはオフェンスで勢いに乗ると何点取るか分からない攻撃型のチーム。強みであるディフェンスで戦いたいです。ただ、点を取らないと勝てないので、良いディフェンスをして良いオフェンスにつなげられるようにしたいです」と、キャプテンの河村は日立ハイテク戦に向けて気を引き締め直しました。



 一方、「波が激しく良いときと悪いときの差が大きくかったのですが、接戦をものにできた試合も多かったので、そこは自信を持ってプレーオフも臨みたいです」と、キャプテンの白鞘郁里がレギュラーシーズンを振り返った日立ハイテクは、総力戦でプレーオフまで勝ち進んだチーム。センターのダラーメ マレム ドイやアウトサイドの星香那恵、佐藤奈々美、オールラウンダーの中野由希、奥山理々嘉らを筆頭に、コートに立った選手がそれぞれ積極的な攻めを披露します。「ジェシカ選手はレギュラーシーズンの対戦時はまだ入団していなかったので、どういうプレーするのか、どういう守り方をしなければいけないのか警戒する選手です」と、白鞘はトヨタ紡織戦のポイントにインサイドの攻防を挙げました。着実に力を付けている日立ハイテク。過去3シーズン、セミクォーターファイナルで敗れているだけに、今回は是非ともその壁を突破したいところです。



▪️クォーターファイナルで昨季優勝のENEOSと準優勝のトヨタ自動車が登場
 今シーズンの混戦を象徴するかのように、昨シーズンのファイナルを戦ったENEOSとトヨタ自動車とがクォーターファイナルから出場。この2チームはデンソーアイリスを含めた3チームで同じ勝率となり、3チーム間のゴールアベレージによりENEOSがレギュラーシーズン3位、トヨタ自動車が4位となりました。

 2シーズンぶりの優勝を狙うのはトヨタ自動車。「負けられない戦いなので、全員で“チーム”になって力を出し切りたいです」と、山本麻衣は豊富を語ります。レギュラーシーズンは、その山本、川井麻衣、安間志織という3ガード体制で戦いましたが、安間は3ガードのメリットを「誰でもプッシュできること。一人がボールを持てなくても2人のどちらかがすぐに持ってくれるので、その分、前を走ることができます。違うタイプのガードとして良さも出せていると思います」と、言います。この3ガードがオフェンスをけん引しますが、インサイドの宮下希保、シラ ソハナ ファトー ジャらの体を張ったプレーも光ります。シューターの平下愛佳も調子は上向きで、梅沢カディシャ樹奈、梅木千夏らのバックアップ陣はもとより、岡本美優らアーリーエントリーの選手たちも注目です。



 連覇が懸かるENEOSは、ティム・ルイスヘッドコーチ体制となって1年目。得点ランキング1位の渡嘉敷来夢が健在で、1試合平均19.24得点、10.16リバウンドと無類の強さを誇っています。同じくベテランの長岡萌映子は、状況に応じた多彩なシュートやパスでオフェンスにリズムを与え、女子日本代表のポイントガードでもある宮崎早織は自らの得点とアシストとを使い分けながらオフェンスを司ります。得点源の一人であった星杏璃が膝のケガでシーズン終盤に離脱したことは痛手ではありますが、14年目の岡本彩也花がさすがの働きで引っ張り、「若手の成長には驚いています」(宮崎)と、三田七南、鈴置彩夏、佐藤由佳らがプレータイムを伸ばす中、懸命なプレーで奮闘しています。プレーオフでは圧巻の強さを発揮するENEOS。それだけに、プレーオフでの戦いからは目が離せません。



 セミクォーターファイナルとクォーターファイナルが行われる2日間は、プレーオフ進出の8チームが4チームへと絞られる短期決戦。一発勝負の戦いを制してセミファイナルへとコマを進めるチームはどこか⁉︎ 高崎アリーナを舞台に熱戦の火蓋が切って落とされます。

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