【プレビュー】アップセットの確率は

　上位4チームが戦うプレーオフ・セミファイナルは、プレーオフ・ファーストラウンドの1位vs4位、2位vs3位がそれぞれ2先勝方式によるトーナメントを行い、勝利した2チームがプレーオフ・ファイナルに進みます。
　第1戦は、3/2(土)群馬県前橋市・ALSOKぐんまアリーナで、第2戦は3/3(日)に代々木第二体育館にて各2試合ずつ行われ、1勝1敗になった場合の第3戦は、3/5(火)に代々木第二体育館にて行います。

　まずは、JX(1位)vsシャンソン化粧品(4位)の対決。今季リーグでは29戦無敗のJXですが、最小得点差の試合が、10/21(日)に静岡県武道場で行われた対シャンソン戦の62-60の2点差です。ちなみにこの試合の62得点もJXの今季最少得点。今季JXが最も苦戦した相手と言えるでしょう。
　かつての日本リーグからWJBL創設時にかけて10季連続日本一を成し遂げたシャンソン化粧品ですが、セミファイナル進出は4年ぶり。対するJXは、この10年間に7度のWリーグ優勝を飾り、セミファイナル進出を逃したのは2005-6シーズンの一度だけです。
　この10年間のセミファイナルの全対戦(20戦)を調べますと、シーズン下位チームが上位チームを倒したケースは、2008-9シーズンにシャンソン化粧品(2位)がトヨタ自動車(1位)を倒したケースと、2002-3シーズンに日本航空(3位)がシャンソン化粧品(2位)を倒した2例だけ。僅か10％の確率ですが、そのいずれにもシャンソン化粧品が絡んでいるのは、何かの因縁でしょうか？今回は波乱を巻き起こすことができるでしょうか？
　注目選手は、シャンソン#8藤吉。#12三好、#21近平のルーキーをはじめ、#6本川、#20元山と、今スタメンを張る若手選手はセミファイナル経験がありません。藤吉には#23池住、#7渡辺のベテランと若手との間をつなぐチームの中心選手としての期待がかかります。立ちはだかるのは、レギュラーシーズンMVPを獲得した#21間宮を筆頭に、#1大神、#10渡嘉敷、#12吉田とずらりと日本代表選手を並べる充実のJX。藤吉が若手を連れてファイナルに進出することができるのか？注目です。

　セミファイナルのテレビ放送は、第2戦から。
　3/3(日)はNHK-BS1で13:00から2試合を生中継。SKY-Aは後日放送になります。会場へお越しになれない方はぜひテレビの前でご声援を!!

（写真はシャンソン・#8藤吉佐緒里選手　10/19代々木第二体育館）