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プレーオフ最終順位を大予想!~OGの目・小畑亜章子さん

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毎年恒例のWリーグ・プレーオフの展望企画「OGの目」。
今シーズンのプレーオフも、OGの皆様にセミファイナル進出4チームに加え最終順位を4連単で予想していただきました!
挑むのは4人のWリーグレジェンド達!

昨日に続く3人目は、デンソーアイリスOGの小畑亜章子さんです!

***

昨シーズンから新たに、トーナメント方式での短期決戦になったWリーグのプレーオフ。
負けたら終わりの一発勝負であることと、年々上位の力が拮抗しており、どのチームが勝つか分からないため、クォーターファイナルから波乱の展開が予想される。

1位通過した、JX-ENEOS202敗と2敗こそしたものの、終始チャンピオンチームらしい戦いを見せた。経験豊富なベテラン勢がチームの土台となり、若手選手たちの成長とがうまくマッチングしており皇后杯でも圧倒的な試合展開を見せ、11連覇への準備は盤石だと言える。

2位通過したトヨタ自動車は、日本代表経験者が多く、ポテンシャルの高い選手が揃っており、バランスのとれたチームである。また、昨シーズンあと一歩のところで勝ちきれない試合があったが、今シーズンはチーム力が増しここ一番でしっかり勝ちきるチームになった。最終戦ではJX-ENEOSから白星をあげるなど、今一番勢いのあるチームであり一気に優勝に駆け上がる可能性がある。

3位通過した三菱電機は、昨シーズンの6位から大きく飛躍した。スタッツの大きな変化こそないものの、多彩なディフェンスからのブレイクと3P、そこにサイズがある選手のリバウンドと役割分担がしっかりしており、古賀ヘッドコーチのやりたいバスケットボールをしっかり表現できたシーズンだった。

今年の一番の驚きは、昨年度準優勝のデンソーの4位通過。開幕からの出だしに失敗しシーズン通して苦しい戦いが続いた。しかし、得点源の高田選手(#8)を中心にインサイド陣はリーグでも一番の破壊力をもっており、自分たちの本来の形を取り戻すことができれば、優勝争いに加わることができるだろう。

注目が集まるのは、順当に行けばクォーターファイナルで顔を合わせる「デンソーvs富士通」のゲームだろう。レギュラーシーズンはデンソーが2勝しているが、富士通の絶対的ガードの町田選手(#10)が皇后杯の活躍のようにどうゲームをコントロールするかが鍵を握り、どちらが勝ってもおかしくない。しかし、どちらが勝ってもセミファイナルでJX-ENEOSと当たってしまうため、優勝までには厳しい道のりになるだろう。

もう一つの注目カードは、順当に行けばセミファイナルで激突する「トヨタ自動車vs三菱電機」のゲーム。レギュラーシーズンの2チームはトヨタ自動車が2勝したが、一戦目はオーバータイムによる接戦2点差、2戦目も7点差と僅差の試合をしている。レギュラーシーズンで3P成功本数の高いトヨタ自動車、スティールやブロックショットの多い三菱電機というデータを見てもディフェンス勝負になるのではないだろうか。
先シーズン、惜しくもトヨタ自動車に敗れ涙を飲んだ三菱電機の意地か、トヨタ自動車の勢いか、激戦必至のゲームである。

上位チームからも勝ち星を重ねたトヨタ紡織、たくさんのセミファイナル、ファイナルを経験している丁ヘッドコーチ率いるシャンソンとのセミクォーターファイナルのゲームも注目である。どのチームにとっても楽なプレーオフではないだろう。

プレーオフを迎えるにあたり、各チームどのようにピーキングを持ってこられるのかが勝負の鍵になる。短期決戦なので、チームの勢いを掴み、一気に流れに乗ると止めることが難しくなるため、脅威にもなるのではないだろうか。いずれにしても今回で20回を迎える記念の大会で、JX-ENEOS11連覇で幕を閉じるか、それとも他のチームが連覇を阻止するか、最後の最後まで目が離せない。

今シーズンの1~4位を予想するとレギュラーシーズンの順位と同じ結果が考えられる。

1位 JX-ENEOSサンフラワーズ
2位 トヨタ自動車アンテロープス
3位 三菱電機コアラーズ
4位 デンソーアイリス


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