Wリーグ公式WEBサイト恒例企画!
先月閉幕した第20回Wリーグにおける「アウォード」および「リーダーズ」の表彰者へ独占インタビューを敢行!
今シーズンの活躍の裏にあったそれぞれの想いに迫ります。
コンディション不良にも屈することなく3ポイントシュート女王に返り咲いた今シーズン。
シューターのイメージが強い山本選手ですが、さらなる理想追い求めます!
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第20回Wリーグ リーダーズ表彰者コメント
【3ポイントシュート成功率】
第1位・計39/71本(54.93%)
山本 千夏
(富士通レッド―ウェーブ#15)
※5年ぶり2回目
──「3Pシュート成功率」は5年ぶり2回目の受賞です。この間、受賞されていなかったことに驚きました。ご自身も正直、ビックリしたとか。
「“ビックリ”はないですけど(笑)。プレーの変化で言うと、ずっと肩に痛みがあったので、自分なりに考えながらシュートを打ったり、調整の仕方を微妙に変えたりして、今までより注意を払いながらコートに立っていました」
──以前なら、コンディションさえ良ければあまり考えなくてもシュートは入りましたか?
「そうですね、確率が悪くなったら考えることもありましたが、とにかく本数を多く打つ、納得できる感覚になるまで打つという調整法でしたが、今シーズンはそこまで打つと逆に痛みが出てしまうので、セーブしながらの調整でした。以前も練習の中で本数を増やす時期を決めていましたが、今シーズンはほぼ増やすことなく調整を続けました。肩の調子を見ながらだったので、波が少なく過ごせたのだと思います。調整が上手くいきましたね」
──調整が上手くいき、それが試合でも良い感覚でシュートを打つことにつながったのですね。
「それに、BTテーブスヘッドコーチが戻って来たのも良かったと思います。彼のバスケは3Pシュートを多く打つので、私も打ちやすいですし、打つタイミングが増えました。自分のリズムで打てるシチュエーションが増えました」
──ディフェンスへの対応力や、フリーになるための動きなど、スキルもアップしたと感じていますか?
「チームのバスケットスタイルが変化したことが一番ですが、ブレイクから打つことが増えました。そこに関しては#10町田(瑠唯)選手からのパスがほとんどですから、彼女には『こういうタイミングでパスが欲しい』など結構細かくリクエストしていましたね。良いパスがもらえるので、結果(確率)がついてきたのと、アウトサイドからのシュートを警戒された分、ディフェンスが間合いを詰めてきた時はドライブに行くように考えてプレーしていました」
──今シーズンを終えて、自分なりに新たなプレーヤー像がイメージできたという手応えはありますか?
「もともと私は『シューター』だとは思っていません。それは周りの評価というか、アウトサイドのイメージが強いのかもしれません。自分自身では、どちらかというとドライブなどで点を取りたいと思っています。そのほうが理想に近いので今回の受賞は嬉しいような、少し複雑な心境でもあります(笑)。『3Pシュートが得意です!』というわけではないので、次は得点力の高さを評価されるように頑張りたいと思います」
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▼第20回Wリーグ リーダーズ表彰者一覧
https://www.wjbl.org/static/topics/press/20190210_leaders.pdf
▼第20回Wリーグ アウォード表彰者一覧
https://www.wjbl.org/static/topics/press/20190304_award.pdf