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第21回Wリーグにおける「アウォード」および「リーダーズ」の表彰者へ独占インタビューを敢行!
今シーズンの活躍の裏にあったそれぞれの想いに迫ります。
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第21回Wリーグ アウォード表彰者インタビュー
「モダンバスケットに対応し、タイトル争いに参戦」
アウォード【コーチ オブ ザ イヤー】
中川 文一(なかがわ ふみかず)
※13年ぶり2回目の受賞
──13年ぶりの受賞、おめでとうございます。
「ありがとうございます。照れくさい感じはありますが、他チームのコーチも含め、メディアなどの投票で決まった賞ですから、それは素直に嬉しいですね」
──今シーズンのチームの特徴や強化したポイントなどを教えてください。
「今までやって来たスタイルがありますし、ディフェンスからチームを仕上げていくのはあまり変わりません。ただ、数字を見ればオフェンスが伸びている。平均得点はプラス8点ぐらいで、ディフェンス(平均失点)はマイナス1点ですから、ディフェンスはあまり変わらず、得点力が伸びました。あとは選手の素材というか、そこが良くなったのでしょう」
──年々チーム力がアップしている印象ですが、開幕前の手応えを感じていましたか。
「いいえ、それは不安ばかり……昨シーズンから8人抜けましたから『やって行けるのかな』と。一戦一戦夢中で戦っていましたが、最初のトヨタ自動車戦を1点差で落としてから、その後は連勝でき、リズムの乗ったのではないでしょうか。若い選手たちが自信を持って戦えるようになったのが良かった。『自分たちはやれるんだ』という意識になったと感じています」
──シーズンは残念の終わり方になりましたが、プレーオフは楽しみだったのではないでしょうか。
「そうですね、ただ後半戦に入って行くところ、皇后杯も含めてですが、周りのチームがアジャストしてきました。相手が真剣に向かってきたわけですが、そういう相手を今度はやっつけなければならない。そこを越えて行ける力をつけることが重要で、来シーズンのテーマになります。上位チームと互角に戦えるようにしないといけません」
──ここ数年で感じている、Wリーグ変化についてお聞かせください。
「私自身苦労したところですが、欧米のバスケット、モダンバスケットがかなり取り入れられています。対応が遅れた感は否めず、ようやく相手がやりたいバスケットを理解できてきました。時間はかかりましたが、いろいろ考えて自分たちも取り入れながらチーム作りを進めています。今シーズン、ようやく横一線に並べたかな、という印象はありますね」
──アンダーカテゴリーで国際試合の経験豊富な選手も増えてきました。
「そうですね、ウチの東藤(なな子)もそうですね。ハートもいいし頭もいい。運動能力も高くてバスケットの感性も高いです。リーグ全体がレベルアップはしていると感じますし、世界と戦える選手たちなので、とても楽しみにしています。我々もさらに底上げを図り、
来シーズンはタイトル争いに絡めるように頑張りたいと思います」