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第21回Wリーグにおける「アウォード」および「リーダーズ」の表彰者へ独占インタビューを敢行!
今シーズンの活躍の裏にあったそれぞれの想いに迫ります。
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第21回Wリーグ アウォード表彰者インタビュー
「MVPはみんなで頑張り、チームで受賞したもの」
アウォード【レギュラーシーズンMVP】
渡嘉敷 来夢(とかしき らむ)
(JX-ENEOSサンフラワーズ #10)
6年連続7回目の受賞
──重要なシーズンという位置づけで準備してきたと思います。大切にしようと考え準備してきたことはありますか。
「当然、Wリーグのシーズンはとても大事ですが、途中で日本代表活動が入ることがわかっていました。チームに貢献することはもちろんのこと、オリンピックに向けた準備と言う意味では、自分自身にフォーカスしなければいけないところもあったので、難しいシーズンになる、そう思っていました」
──フィジカルだけでなく、メンタル面のコンディショニングも意識されたのですね。
「身体づくりもそうですけど、Wリーグを一か月戦って、日本代表の試合があって、またレギュラーシーズンに戻る……試合が重なるので、相当タフになる。気持ちの面での切り替えが必要なので難しかったのですが、練習を別メニューにするなど対応していただき、個人というよりチーム全体で取り組むことができたのは良かったです。Wリーグと国際試合では役割が変わりますが、そこに関しては“いつも通りやる”ことを大切にしました」
──梅嵜英毅HCに代わり、初めてのシーズンは黒星スタートになりました。
「開幕戦は負けてしまったのですが、次の試合、その次の試合と戦って行く中で調子が上がたり、良いチームになったと感じています。選手たちがそれぞれやるべきことを、一生懸命に取り組んでいましたし、変則的なシーズンですが、スタッフを含め配慮していただいたので、引きずることはなかったですね。私自身、慌てることはなくて、チームの中心選手という自覚を持って臨みました。練習でミスが出たとしても、そこは練習中に修正する。率先して、全員でコミュニケーションが取れるようにしようと努めていました」
──自分が引っ張らなければと気持ちはより強くなっていたのですね。
「それは私だけではないですし、特に岡本(彩也花)もそう。今シーズン、キャプテンを任された彼女とは同期で10年目になります。昨年までのスタイルを継続すれば勝てるという自信もありましたし、梅嵜HCを始めスタッフともコミュニケーションが密に取れていたので、チームのプラスになれたと思います」
──MVPというのはチームの勝利に貢献した証だと思いますが、特にどのような点が評価されたと思いますか。
「チームを勝利に導くことができたのが一番、あとは交代で出てきた選手に声を掛けたり、チームが苦しい場面で頑張ったりすることができたからだと思います。みんなで頑張っていただけたMVPだと思いますから、これに満足することなく、もっと上を目指していきたいですね」