いつもWリーグに温かいご声援をいただき誠にありがとうございます。
今年も、Wリーグ公式サイト恒例企画として第22回Wリーグにおける「アウォード」および「リーダーズ」の表彰者のインタビューを掲載いたします。
選手それぞれに2020-21シーズンを振り返ってもらいました。
安間 志織(トヨタ自動車アンテロープス#15)
アウォード【プレーオフMVP】初受賞
【プレーオフベスト5】初受賞
「新しいシーズンでは、2冠達成を目指したい」
──プレーオフMVPの発表でご自身の名前が呼ばれた時の気持ちをお聞かせください。
「正直ビックリ……私だと思っていませんでしたし、私でいいのかなって。チームメイトが祝福してくれて、自分としては飛躍のシーズンになったという気持ちがあったので、良かったなと思いました。
SNSを通して本当にたくさんの祝福をいただきました。もう想像以上で、『優勝したらこんな感じなんだ』って(笑)。感謝の気持ちでいっぱいでしたが、その日のうちに返信し切れず申し訳ない気持ちでした」
──“飛躍したシーズン”になったのは、どういう準備をし、それをどう表現できたのでしょうか?
「以前からシュートが課題でした。毎年、何かしら改善を加えようしていたのですが、昨シーズンはかなりシュートフォームを変えました。それでようやく良くなったシーズンですし、みんなが『打ちなよ』と言ってくれたのが自信につながりました。ルーカス・モンデーロヘッドコーチに代わり、『こんなにシュートを打っていいんだ』って思えるぐらい。私自身、3ポイントシュートがあればアシストやドライブがもっと生かせるし、強みになると思っていたので、それが形にできたシーズンでした」
──ポイントガードとして、今シーズンのチームに手応えを感じたと思います。
「前のシーズン(2019-20)はルーカスHCのバスケットが上手く消化できず、後半戦に入ってようやくみんなが少しずつ理解し始めました。それが新型コロナウイルスの影響で中断…。その時点で、ルーカスHCのバスケットが浸透しつつあったので、今シーズン(2020-21)の入り方は良かったです。
ただ、(12月の)皇后杯で負けたのは、ポイントガードの私がリズムを崩してしまったので、そこはずっと(後半戦に向けての改善を)考えていました」
──ということは、リーグの後半戦からはチームに勢いをつけ、リズムを崩さないように気をつけていたのですね。
「かなり意識していました。レギュラーシーズンからプレーオフに入るところで、“良い選択しながら判断を早くする”というのを自分のテーマにして臨みました。
ルーカスHCからは『考え過ぎないように』と言われていますが、ポイントガードとしては時間帯を考えたり、当たっている選手を見極めたりするのも重要な役目。点が取れて、周りも生かせるのがポイントガードのベストな姿だと思っているので、ほんの少し近づけたのかなと思います。
チームも自分自身も、一つの壁を破りましたが、皇后杯では負けているので、その意味ではチャレンジャーという立場は変わっていません。新しいシーズンでは、2冠達成を目指したいと思います」