毎年恒例のヘッドコーチインタビュー。
全13チームのヘッドコーチに、現在のチーム状況やシーズンに向けての意気込みを聞きました。
「覚悟を持って挑む初めてのWリーグ」
初のトップリーグ参戦のため、キャリア不足は否めず、正直なところ強みと言えるものはまだありません。ただ、それを逆手に取れば「伸びしろ」はあり、これから経験を重ねながら、新たな歴史を創り上げたいと思っています。
これまでの社会人リーグとは違い、Wリーグは厳しい世界。まさに別次元ですので、チーム一丸となり、覚悟を持って臨まなければなりません。ここ2カ月間ほどで選手たちの意識が変わり、開幕に向けてモチベーションが上がっています。東京オリンピックで銀メダルを獲得した選手たちと、今度は自分たちが同じコートでプレーをします。勝つことはとても難しいと思いますが、その可能性にチャレンジできる素地はできつつあると感じています。
Wリーグ経験者の平松飛鳥や佐藤ひかるらがチームの中心ですが、他の選手の模範となり、選手はこうあるべきというのを体現してくれています。また、沖縄出身で2年目の砂川夏輝も期待の選手です。早稲田大学卒業後、一度は会社に勤めながら、「バスケをやりたい」という思いで秋田に来てくれました。小柄ですが得点力があり、小さい選手でもWリーグで活躍できる、そんなお手本になれる選手です。同じく沖縄出身の新人の嘉陽梨佳子も面白い存在です。沖縄のバスケは独特のリズムがありますが、その中でも彼女ならではのリズム感、つかみどころがないプレーを見せてくれるでしょう。
チームの目標は、〝攻め続ける〟──。厳しい戦いになるのは承知の上で、「決してあきらめない、自分たちのやるべきことをやり通そう」と、選手たちが考えました。今シーズンのスローガンとして掲げる〝チャレンジ〟と合わせ、「チャレンジしながら攻め続ける」というのが我々の目標になります。
17年ぶりのWリーグの新規参入は秋田県だけでなく東北初。バスケ熱の高い秋田で、みなさんに応援していただけるチーム、認めていただけるチームになることが、我々にとって一番大切なことだと思います。当初はかなり厳しい戦いになるのは覚悟の上です。2年、3年は温かい目の見ていただき、その間にさらに基盤を整えて勝てるチームへと成長します。ぜひとも応援のほど、よろしくお願いいたします。