富士通 レッドウェーブ
BTテーブス ヘッドコーチ
「今日の試合は、昨日の終わり方、負け方のダメージが残っていると感じました。出だしの動きが全体的に硬かったので、富士通らしいバスケットができませんでした。ディフェンスの質が、昨日ほど良くありませんでした。(昨日は)連続して相手を止め、トランジションからブレイクが出ましたが、今日の前半は(ブレイクでの得点は)5点ぐらいしかなかったと思います。
トヨタ自動車は山本麻衣選手、シラ ソハナ ファトー ジャ選手のコンビネーションが昨日と同じぐらい良くて、抑えることができませんでした。その2人に活躍されてダメージは大きかったです。
前半を終えて14点のビハインド。後半の選手たちは、本当に強い気持ちでリバウンドに絡んでペイントエリアを守り、速いトランジションからのブレイクで富士通らしいプレーができました。第3クォーターは篠崎澪、宮澤夕貴の2メンプレーなど良いプレーがあり、第4クォーターで逆転の可能性があると感じました。
トヨタ自動車にやられて早めにタイムアウトを取ったのは、ここで突き放されると逆転の可能性がなくなると思ったのと、プレータイムの長い選手を休ませようと思ったのが理由です。コートに立っていた選手たちは最後まで頑張ってくれたので、とても感謝しています」
町田瑠唯選手
「自分たちのやりたいディフェンス、オフェンスがやり続けられなかったのが一番(の敗因)かなと思います。自分たちがやりたいディフェンスが機能しなくなったときに、相手にどんどんペースを持っていかれてしまったと思います。
今日負けたら終わり、という気持ちがあったので本当に『やるしかない』と思ってプレーしていました。まずは今日、全力を出し切ろうと、気持ちを切り換えて試合に入りました。
自分のアシストプレーに関しては、前半は自分の仕掛けも少なかったので、ボールが外で回っていることが多く、(アシストからの)良いシュートがつくれませんでした。後半個人的に変えたのは、ピック&ロールから1対1というよりも、まずは自分から1対1を仕掛けてディフェンスを引き付け、そこからキックアウトパスなどでリズムをつくり、流れを変えようと意識しました。
6年ぶりにファイナルの舞台に立てたので、このチャンスを無駄したくないと思いましたし、このメンバーでできるのもラストだと思っていたので……負けてしまったので悔しい気持ちが大きいです」
宮澤夕貴選手
「トヨタ自動車は3ポイントシュートもありますし、インサイドも強いので、ディフェンスの部分で的が絞りにくくなってしまってしまいました。そこがすごく難しかったです。個人的に、ファウルトラブルになり、大事な時間帯にコートに立てなくなってしまいチームに迷惑をかけてしまいました。リバウンドで結果14本負けているので、そこが(敗因の)すべてではないかなと思います。
今までは自分たちが我慢すれば、倒すことができる相手だと思っていたのですが、トヨタ自動車が我慢できるチームになったと感じたシーズンでした。もっともっと自分たちはできる、そう思っていたけれど、それをコートの上で表現ができなかったことが悔しいですし、今日よりも昨日の負けのほうがすごく悔しく思いました。また切り替えて、頑張っていかなきゃいけないという気持ちです。
(Wリーグ史上最多観客数を受けて)女子バスケットは、男子ほど派手さはないと思いますが、シュートが高確率で決まったり、チームプレーで点を取ったりするところが面白さだと思っています。1本のシュートが決まるまでに、『この選手がスクリーンに行ったから、誰かが逆サイドを走っていたから』という、システムの中での攻防を見ていただけるともっと楽しめると思います」