トヨタ自動車 アンテロープス
ルーカス モンデーロ ヘッドコーチ
「私たちは昨日の試合から多くを学びました。相手のオフェンスを止めるためにディフェンスに調整を加え、オフェンスでは相手の弱点を突いて、しっかり攻めることができたと思います。オフェンスでは昨日の第4クォーターでやったようなプレーで、シューターが楽なシュートを打てるように。ディフェンスは町田瑠唯選手を抑えなければなりませんが、パスを受ける選手がいなければ彼女もパスは出せないので、そこをしっかり抑えるようにして相手の点数を止めようと指示しました。
最も大事なのは、私の指示を選手たちがしっかり遂行したこと、シーズン中ずっと選手たちが努力をしなければ得られなかった結果だと思います。昨シーズンはベンチスタートだった若い3人選手(山本麻衣、馬瓜ステファニー、シラ ソハナ ファトー ジャ)が活躍しましたが、それは本人たちが努力したからです。また、スタッフの協力にも感謝したいと思います。選手のみなさん、ありがとうございます。これ以上のコメントはありません。今日一日、選手たちは楽しんでほしいと思います」
山本麻衣選手
「2連覇できたことはすごくうれしく思っています。昨年とはメンバーも違いますが、最後にはみんなが一つのチームになって勝ち切れたことが本当にうれしいですし、プレータイムに関わらず出場した選手一人ひとりが自分の仕事をするというのは、私たちの本当の良さだと思います。そういう部分をチームで徹底して、一人ひとりが役割を果たしたので、すごく良い試合になったと思います。
個人的にはシュートは得意でしたが、今シーズンはパスを重視していました。強みのシュート力を伸ばしつつ、状況判断の中にパスを加えようと取り組んできて、試合を重ねるごとに少しは成長できたかなと思います。まだまだですが、そこはやって行きたいと思います。今シーズンはスタートで活躍できたこともあり、(優勝の)実感はすごくありますし、うれしいです」
三好 南穂選手
「このメンバーで2連覇を達成することができて本当にうれしいです。自分がベンチで見ていても、若い選手たちが頼もしいなと思えるファイナルでした。これで引退しますが、心おきなく、任せられます。すごく良いゲームができたと思いますし、自分自身、こうして笑って終われたことがうれしく、感謝しています。
(引退については)『やり切ったな』というのが、気持ち的にしっくりしています。昨日の段階では悔いが残る試合だったのですが、今日は持てる力を出せたなと思ったので、スッキリしたというか『あぁ終わったな』と実感しています」
馬瓜 エブリン選手
「昨日の試合からしっかりと修正して、今日は自分たちの持てる力を存分出せた良い試合だったと思います。一人ひとりが力を出せたというのは、日頃の努力の賜物だと思いますし、しっかり出せるというのは限られたチームしかできないことだとも思います。
皇后杯が終わってから、みんなで話し合った結果、『泥臭いトヨタ』をスローガンにやろうと決めました。カッコよくプレーしようとすると、個人でやろうとしてしまうので、リバウンドやディフェンス、ルーズボールはとにかく泥臭く、泥臭くしっかり積み重ねていくことによって勝利があるよね、という共通意識としてありました。
その姿をファンのみなさんに見てもらえましたし、この先ももっともっと成長していくチームになろうとみんなで話し合っているので、楽しみにして頂けると思います」
シラ ソファナ ファトージャ選手
「私は(チームに入った当初は)できてなかったことが多かったですが、みんなに『大丈夫よ』と声を掛けてもらえました。練習中はバチバチぶつかり合って,ケンカするぐらいの練習をしていたので、この場に来ることができたと思います。
チームのみんなが声を掛けてくれて、今シーズンはスタートで出ても、ベンチスタートでも、自分ができることを100%出せれば優勝できるかなと思って、それを信じてやってきました。スタッフの方たちが、自主練習などもいつもサポートしてくれました。いつも感謝していますし、これからも頑張ります」
馬瓜ステファニー選手
「昨日のゲームを勝ち切れたことによって、自分たちが修正するところが明確になったと思います。全員が、『今日が最後だ』という気持ちがあり、ベンチも全員がよく声掛けをして、自分たちにとって楽しいゲームだったと思います。
個人的には、昨日のゲームはパフォーマンスが上がらなかったと思っていて、みんながつないでくれたゲームだと思っていました。なので今日は、自分が積極的にプレーしようと思ったことが、良い形でチームに貢献できたと思います。まだまだ若い選手が成長していますし、一人ひとり本当に努力する選手なので、(チームとしても)まだまだ成長できると思っています。
昨年から東京オリンピックを始め、いろいろな国際大会を経験させていただきました。(結果によって)気持ちが上がったり下がったりしましたが、世界の素晴らしい選手たちとプレーすることで自分の現在地を知ることができました。そのような機会を与えて頂いたことに感謝しています。日本代表での経験を持ち帰って、みんなに伝えていくことでチームが強くなるという、良いサイクルだったと思います。このような経験をこれからも積めるように、努力を惜しまず頑張っていきたいと思います」
河村美幸選手
「皇后杯で富士通に負けて、みんながすごく悔しい思いをしました。泥臭くやらないと勝つのは難しいと、皇后杯の後みんなが共通理解をし、約3、4カ月バスケットもトレーニングも妥協することなく全員で取り組んできました。昨日も35分間はずっと苦しい試合が続きましたが、選手・スタッフ含めて全員で勝つことができて、今日はまた違う展開でスタートの5人が引っ張ってくれました。ベンチスタートの自分も含め、ベンチメンバーも全員がつかみ取った2度目の優勝だと思います。個人的にはずっとお世話になっている三好南穂先輩を、最高の形で繰り出すことができ幸せです」