毎年恒例のヘッドコーチインタビュー。
全14チームのヘッドコーチに、現在のチーム状況やシーズンに向けての意気込みを聞きました。
「地元のファンの応援を背に、成長を続ける」
昨季は私自身1年目で、まずはチームとの信頼関係を築くことと、これまでのチームの良さを伸ばしながら、変化すべき点についてどうアプローチしていくかに重点を置いた取り組みを行いました。結果的には悔しい結果になりましたが、土台づくりという意味では次につながるシーズンだったと受け止めています。
その中で手応えを感じたのは、上手く噛み合えば面白いバスケットができるメンバーがいるということ。#10 軸丸ひかるや#25 津村ゆり子、#20 鷹のはし公歌らスキルの高い選手がおり、やり方次第で上位を脅かすチームになると感じています。
選手の個性をつかむことはできましたが、それをチームとしていかに表現できるかが重要になりますし、ビッグマンがいない状況は今季も変わりませんから、そこをどうやって乗り越えるかがカギになるでしょう。
昨季はオフェンスに変化を加え、自分たちがコントロールするバスケットを意識しました。ただ、ディフェンスを見ないままプレーしてしまうことがあり、選手たちが能力を活かし切れていないと感じる局面もありました。
今季は相手ディフェンスを見ながら、選手自身が判断してプレーするバスケット、もともと私が目指すバスケットですが、その方向に舵を切るためにトライしています。オータムカップなど開幕に向けて実戦を重ねてきましたが、もう少し精度を上げたいと思っています。目指すべき方向性などチーム全体に浸透しつつありますから、あとはそれを40分間持続できるかどうかが課題だと捉えています。シーズンに入って、取り組んできた成果がどれぐらい発揮できるか本当に楽しみにしています。
チームの中心選手、#12 本橋菜子は代表活動があってチームへの合流が遅れましたが、コンディションは昨季よりは良くなっています。また、先ほども名前を挙げましたが今季キャプテンを務める鷹のはしも代表活動を経験してチームに戻って来ました。さまざまな経験を積んだことでモチベーション高く、周りへの声かけもより積極的になりました。「自分が引っ張らなきゃ」という雰囲気を前面に出してプレーする姿に大きな期待をしています。
地元に根ざしたチームとして活動を続け、毎試合遠くまで足を運んでいただき温かく応援してくださるファンの方々がいるというのが私たちの大事な財産になっています。それに甘えることなく、ファンのみなさんに喜んでいただける試合を1つでも多くお見せしたいと思います。これからも変わらぬ応援をよろしくお願いいたします。