毎年恒例のヘッドコーチインタビュー。
全14チームのヘッドコーチに、現在のチーム状況やシーズンに向けての意気込みを聞きました。
「持ち味のディフェンス+オフェンスの進化」
チームづくりはいつもと大きな変化はありません。今年も選手数人が日本代表に選ばれていますし、このプレシーズンは#10 町田 瑠唯がWNBAに挑戦し不在でした。全員で練習する時間は限られましたが、その分残った選手たちが大きく成長しました。オータムカップでは、それらの選手たちがとても良い活躍を見せてくれましたし、新たな可能性を感じることができました。シーズン全体を見渡しながら、選手たちのコンディション調整やチーム状態を上げて行く必要があると考えています。
特にシーズン前半は、上位チームとの対戦が続くので厳しい戦いになるのは覚悟しています。主力のビッグマンは不在になるかも知れませんが、そこは#18 藤本 愛妃が良いプレーを続けていますし、しっかり自分の役目を理解しながらプレーしてくれるはずです。
上位チームとの対戦をいかに乗り切るかが、シーズン当初の大きなテーマになります。ここで互角の展開ができれば、後半戦に向けてはポジティブな状況になると予想しています。良い方向に進むためにも(昨季までの)ベンチメンバーの活躍が重要ですし、彼女たちの成長が楽しみでもあります。彼女たちは代表組が不在であっても、自分たちが成長することで試合での勝利につながるとわかっていますし、チームにとっても大きなプラスになります。選手たちが高いレベルで競い合える練習環境は、常に意識して用意してきました。自分たちのやるべきことはわかっているはずなので、チームの勝利に貢献してくれるでしょう。
藤本の他にも、移籍の#27 江良 萌香がとても良い活躍を見せ、#3 岡田 英里は安定感が増しています。何よりも今季はチームの成長が一番です。昨季、ディフェンスではリーグ最少失点を記録したので、今季はオフェンスに変化をつけようとトライしています。レッドウェーブの別の一面を披露できるのではないかと思っています。
私たちはいつも通り、情熱を持ってプレーします。昨季のファイナルの悔しさを胸に刻んで一生懸命練習に取り組んで来ました。若いメンバーも持ち味を発揮しようと頑張っています。誰がコートに立っても、レッドウェーブらしいディフェンスと速い展開のバスケットを楽しんでいただけると思います。みなさんの期待が大きくてもプレッシャーに感じることなく、応援されている喜びを味わいながらプレーしますので、今まで以上の応援をお願いします。