デンソー アイリス
■ヴラディミール ヴクサノヴィッチHC
「今日の試合に関してはハードな戦いになるというのはわかっていました。特に渡嘉敷選手だったり、長岡選手だったり、インサイドのところは苦しい展開になるきっかけになると予想していました。結果はファウルが多くなってしまい、こういう負け試合になってしまったと思います。ファウルの数をしっかりコントロールできるように、明日の試合に臨みたいと思います。
ENEOSのチームは素晴らしい試合をしたと思います。もちろん、デンソーの選手たちもハードに頑張ってくれて良い試合ができたともいますが、最後のところでレイアップだったり、簡単なミスを犯してしまったことが結果につながってしまったんではないかと思いますから、そこは改善して明日は戦いたいと思います。
ディフェンスに関してですが、相手の71得点に対してフリースローは18/24です。その数字を除けば50点台に抑えられていると考えれば、非常に良かったんではないかなと思います。何回はゾーンディフェンスを敷いてみたんですが、その中でリバウンドを取られる状況があったので、その展開からゾーンをやらないという判断になりました。」
■#6 本川 紗奈生選手
「出だしは少し重かったんですけど、だんだん点数を取り戻せましたし、ディフェンスから自分たちのペースを取り戻せたかなと思う時間帯もありました。自分たちのやりたいことを、40分間はできなかったんですけど、本当に気持ちで戦えたかなと思っています。ファウルは多かったんですけど、その分、気持ちが出ていてファイトできたと思います。
レギュラーシーズン同様、出だしからピック&ロールを多くやりましたが、相手の大きさに(シュートを)躊躇してしまって、ただ投げるだけのシュートになってしまって……後半は、まず自分のところでしっかりゴールを狙っていかないとリツさん(髙田選手)のところが空かない。だから自分で決め切ろうと思ってやったところ、渡嘉敷選手がスイッチしてきたので、リツさんのところが空くパターンが出て来たので併用してやりました。
私はピック&ロールを使うことが多いので、まずは今日のようにシュートをどんどん狙うことが大切だと思います。そこは変えずに攻めて行こうと思っています。今日はフィールドゴールが4/12で落とし過ぎかも知れませんが、プラスに考えればそれだけ打てている。これが入ったらまた展開が変わってくると思うので、このまま続けたいと思います。」
■#8 髙田 真希選手
「結果的に負けてしまいましたけど、相手がやってくること、インサイドも含めてある程度は許容範囲内かなと思います。自分も守っていて、もう少し守れる部分はあったと思うんですけど、許容範囲なのでしょうがないかなと。それよりは自分たちがイージーシュートを落としてしまったのが敗因につながったと思うので、そこをしっかり修正して明日に臨みたいなと思いますし、気持ちが本当に表れていたので、自分たちは気持ちを下げることなくしっかり切り換えているので、強い気持ちを持って、明日臨みたいと思います。
勝負どころでは、渡嘉敷選手が攻めて来ていたので、自分も声を出しながらやっていました。そこをやられてしまっている、特に後半、4クォーターは抑えられた部分もあったんですけど……それよりも自分たちがイージーシュートを落としてしまった。それを決め切って逆の展開になっていれば、自分たちはもう少し余裕が持てたし、相手が焦る展開が変わっていたかも知れません。渡嘉敷選手を始め相手選手の気迫はすごく伝わってきましたが、それでも自分たち次第だったかなという感じがします。
打てるシュートは積極的に打っていく。自分がスクリーナーになる場合は、相手のディフェンスを見ながらチームメイトをフォローするとか、(明日に向けて)改善するところも考えています。」
ENEOSサンフラワーズ
■佐久本 智HC
「ゲーム前のミーティングから選手たちと話をしていたんですが、とにかくリバウンドを、しっかりボックスアウトをして取ろうと言い続けて試合に入りました。ただどうしてもゾーンディフェンスやマンツーマンディフェンスでスイッチした状況でボックスアウトができず、相手にオフェンスリバンドを取られて流れを持って行かれた部分があったので、明日はそういうところをもう一度、きちっとできるように修正して臨みたいと思います。
4クォーターで得点が伸び悩んだ原因については、やはり主力が出ずっぱりというかプレータイムが長いことが挙げられるかも知れません。渡嘉敷も休ませる時間帯もなく出場させてしまったので、その辺りは体力の消耗につながりますし、そこでタイムアウトを取って休みを入れて、またコートに送り出したことで少し落ち着いたかなと思います。
試合を通して3ポイントが入っていないかも知れませんが、選手たちには打つべきところで打てと伝えています。逆に打てるのに打たないでプレーが縮こまったり、重くなってしまったりすることがありますから、それに対してリバウンドにしっかり入ればOKなので、3ポイントが入らないからというのは、あまり難しく考えていないです。それよりも渡嘉敷にボールを集めてプレーを続けるというのを今季、ずっと続けてきたので苦しい状況でも続けるように伝えています。」
■#3 長岡 萌映子選手
「相手の得意なところを抑えたり、髙田選手が9得点だったり、そういったところは良かったかなと思うんですけど、細かいところのミスであったり、自分も含めてターンオーバーが「16」というのは多かったかなと。しかも大事な時間帯にやってしまったというのはもったいなかったと思います。
ただ、こういったタフな試合を勝ち切れたというのは、すごい自信になると思いますし、勢いになると思います。明日はデンソーがこれの倍ぐらいで来るかなと思うんですけど、自分たちは受け身にならず、チャレンジャーとして試合ができたらいいなと思います。
4クォーターでは意思の疎通を欠いたというか、今ここで一本がほしいと時に……これは今季の課題だったんですけど、大事な時間帯にフォーメーションのセレクトミスだったり、何も聞こえていない選手たちがいたりして、「何をするの?」っていうのが多かったんです。明日はガードの宮崎を中心に、そういったところをコントロールしていかなければならないと思います。
今日の試合、我慢して勝ち切れたのは、ディフェンスだと思います。そこはいつも以上に声が出ていて、コミュニケーションが取れていたという印象があったので、全員で守ろうという意識はすごくあったんじゃないかと思います。」
■#10 渡嘉敷 来夢選手
「本当に出だしからタフな試合になるんだろうなと思っていたので、そういう展開になったという感じです。スタッツ見て、4クォーターは9-9だったんだと正直ビックリしていますけど、それくらい本当にハードな試合だったんだと思います。
4クォーターは9-9。良くも悪く髙田選手が4ファウルになったタイミングから、(攻撃が)インサイドを徹底して攻めようとなってしまって、それは自分自身少し良くなかったなと思います。相手のインサイドの要が4ファウルだから、というのはわかるんですけど、でもそうなると、インサイドにボールを入れた後の動きが止まってしまったり、みんなが狙おうしなくなったり、それが良くなかったのかなと思います。ただ、試合後にスタッフや選手たちとコミュニケーションを取って、次、同じシチュエーションだったら、「次は行くよ」って確認していますので問題は解決しています。
いつもはウィングにボールが入るとヘルプによって来るケースが多かったんですけど、今日はそれがなかったので、「ボールを入れて」と要求していました。そこからの1対1であれば、今日のように点につなげられると思っていたので、そこは明日も引き続きやりたいですし、明日は相手がどう守ってくるのか少し気にはなります。」