デンソー アイリス
■ヴラディミール ヴクサノヴィッチHC
「まずは今日の試合でファイナル進出を決めたENEOSに『おめでとうございます』と伝えたいと思います。本当に素晴らしいチームで、その権利があるチームだと思います。また今季を含め、今日の試合も含めデンソーの選手たちがハードに戦ってくれたことに感謝していますし、素晴らしかったと思います。選手たちもそうですけど、スタッフやすべてのチーム関係者がハードワークをしてくれたので、そのことにも感謝しています。
今季のデンソーは若い選手が加入し、チームとして素晴らしい旅ができていたと思います。残念ながら自分たちが求めていた頂点には届かなかったんですけど、最後まで死ぬ気で戦った姿勢、勇敢に戦っていた姿勢は素晴らしかったんではないかと思います。
今日の試合、昨日もそうでしたが、1本のシュートやリバウンド、本当に小さな1つ1つのプレーが結果を左右したんではないかと思います。そういったところで、自分たちがもう一歩成長できるように、またこの試合から学んで、いずれENEOSに勝てるように、成長できるようにここからまた頑張っていきたいと思います。」
■#88 赤穂 ひまわり選手
「今日も昨日もすごくタフな試合で、最終的に負ける展開になってしまいました。昨日の反省を生かして、出だしは良い入りができたと思いますが途中で追いつかれ、悪い時間帯が出てしまったことが反省点です。ただ、この2試合も含め、今季は若い選手やセカンドユニットもすごく頑張ってくれたので、あと一歩足りないところを修正して、来季は勝てるように頑張りたいと思います。
今回はオフェンスリバウンドを取られないように練習をして来て、結果だけ見ればデンソーのほうが取っているんですけど、相手にセカンドチャンスをやられた印象がありました。速攻も止めようと言っていたのに、出されてしまいましたから、練習してきたところをやられた部分が相手との差になっていると思います。
スタートが悪い流れをつくってしまった時でも、交代で出て来るセカンドユニットの選手たちが勢いを持ってきてくれたり、流れを変えたりする試合がレギュラーシーズンからありました。難しい仕事を遂行してくれて尊敬していますし、自信を持ってやっていたのが周り良い影響を与えてくれました。私自身、ありがとうという気持ちと、頑張らなければいけないと感じましたから、これからもそれぞれが役割をまっとうできるよう頑張っていきたいと思います。」
■#8 髙田 真希選手
「昨日負けて後がない状況の中で、出だしからみんなが気持ちを強く持って戦えて良かったですし、自分たちの時間帯になることもあったと思います。結果がすべてだと思いますので、すごく悔しいですけど、最後まで戦う姿は見せられたんじゃないかと思いますし、デンソーというチームがすごくステップアップしたシーズンでもありました。これからもっとステップアップできるきっかけになる試合だったと感じました。
ENEOSは勝負どころで決めてくる力があると今日も感じました。ノーマークのシュートをしっかり決めてきますし、リバウンドからのセカンドチャンスショットを中田珠未選手や藤本愛瑚選手らがきっちり決めてきた部分がありました。逆に自分たちはノーマークを落としたりしまったり、その差をすごく感じます。
レギュラーシーズンで1位になりましたが、これはデンソー史上初めてです。シーズンやその準備期間も含めると、正直、長く感じることもありますが、その結果こうやって負けて終わると後悔で終わってしまうというか、悔しさで終わってしまいます。でも、その過程に素晴らしいことがあって、(今までは)なかなかそれを感じられなかったんですけど、レギュラーシーズン1位になって、少しだけ、みんな頑張って来て良かったなと感じることができました。
デンソーとして感じることができたのが良かったシーズンですし、今回の舞台でこれまで以上の試合ができたというのは着実に力がついているじゃないかと実感しています。」
ENEOSサンフラワーズ
■佐久本 智HC
「昨日に続いて本当にタフなゲームになるというのは予測していたんですけど、ここまで、最後の最後まで接戦になるとは思ってなかったんですけど、上手くいかなかった時にみんなが声をかけ合って我慢できたところと、今日のゲームに勝ちたいという気持ちの強さで勝てたのかなと思っております。
出だしでリードされましたが、プラン通りと言いますか、打つべきところでしっかり打つ。たまたまアウトサイドのシュートが入らないケースが1クォーターは続いたのですが、やるべきことをしっかりやって、我慢強く続けて行けば(シュートは)入るからと伝えていました。しっかりディフェンスを頑張って、この試合で一番大事なリバウンドのところを強調してやり続けられたので、2クォーターで盛り返してイーブンの状況に持って来られたと思っております。
今季はシーズン序盤で迷っている時に前向きな考えを持って、選手たちが結果を出してくれています。ファイナル進出という成果を出してくれていますが、これは自分が選手の頃よりも、今の立場(ヘッドコーチ)のほうがより嬉しいというか、コーチ冥利に尽きると思います。選手たちが頑張って来たことを、必ず結果として表せるようにしてあげたいので、ファイナルに向けては準備をしっかりして、コンディションを整えて臨みたいと思います。」
■#10 渡嘉敷 来夢選手
「本当に我慢の時間帯が40分間、むしろそれ以上あったんじゃないかなというぐらいタフなゲームになったんですけど、このゲームを経験して、勝てたというのは次につながることだと思います。今日勝てて、もちろん反省点もたくさんありますけど、勝てたということが一番の財産だと思っています。
髙田選手対策という意味では、ディフェンスが昨日と今日では変わっているんです。外に出たらスイッチしてたので、(スタッツは)まぁこんな感じかなと。スイッチしたところでミスマッチを突かれていた印象で、私自身も2回ぐらいやられてしまったんですけど、絶対にバスカン(ゴール成功+1フリースロー)にならないファウルをすればいいと思っていたので、そこはファウルを上手く使いながら対応しました。でも、髙田選手は勝負どころで強いですし、チームの流れが悪くなった時に自分で打開しようしてきますから、そこの気迫は感じました。
シーズン中、負けることもありましが、そこからよりチームがひとつになった感じがあります。今のチームに自信を持っていますし、しっかりコミュニケーションを取るし、良いバランスが取れている。だから、どんな状況でも負ける気がしないんです。ファイナル進出でスタートラインに立てたなと思うので、ここからのENEOSは強いと思います。」
■#59 星 杏璃選手
「昨日も勝ってはいるんですけど、今日のミーティングで、インサイドだけではなくてもっとガード陣もゴールにアタックしていくという確認をしていたので、自分たちガード陣がもっと点を取りに行かなければいけないなと、いつも思っているんですけど、特に今日は意識して試合に入れたかなと思います。
今日の試合は、自分たちはコートに出ている選手もそうですけど、ベンチの選手たちも勝ちたいという気持ちが強かったなと思っています。
シーズン当初と比べると、負けも経験した中で悪い時間帯でもチーム全体で声を掛けることが増えたなと思います。私は下の年代ですが、先輩方が声をかけてくださって、『ミスしても大丈夫だよ』とか『リバウンドは拾うからシュートを打っていいよ』とか、そういう声掛けがプレーオフ、ファイナルが近づくにつれて多くなった気がします。」