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ファイナル第1戦 試合後コメント(ENEOS、トヨタ自動車)

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ENEOSサンフラワーズ

■佐久本 智HC

「ゲームの出だしで相手のプレッシャーディフェンスを受けてしまって、なかなか自分たちの流れをつくれなかったと思います。渡嘉敷にボールを入れて、そこから展開するというスタイルを安定してつくれなかった部分で、前半は良い流れではなかったと思います。後半は気持ちを切り換えて、ディフェンスからしっかり自分たちのバスケットができたんですが、最後は(前半の)20点差を縮めるのは難しかったかなと思います。
 まずはガード陣のところにプレッシャーをかけて、相手のオフェンスのリズムを崩すこと。ウチはオフェンスの際にしっかりボールを受けること。プレッシャーを受けたとしても、しっかりボールを受けて、そこから渡嘉敷にボールをつなげるなり、きちっとした動きを心がけようと指示しました。
後半はその精度を上げて、それで出だしはウチの流れが少し作れたかなと。後半の出だしのようなプレーを、前半からしなければならないといったことなど修正点を挙げて、明日に備えたいと思います。
 久しぶりのファイナルで緊張した部分もあったのかなと思いますが、こういう舞台では練習からやってきたことをしっかり表現できないとこういう結果になってしまう。ゲームの出しは自分たちが得意のスピードだったり、ビッグマンを使ったりしてやらなければいけないと思います。」


 

#10 渡嘉敷 来夢選手

「一番はどんな形であれ勝ちたかったです、初戦なんで。ただ、後半のENEOSのバスケットは、悪い中でも、悪いだけじゃなく良いところも出せたのかなと思います。個人的に久しぶりのファイナルということもあって、少し緊張だったり、恐怖心だったりを感じていました。明日は、失うものはないんだなと思って、気持ちを切り換えて行けたらなと思います。
 前半も後半も、自分としては積極的にボールをもらいに行って、良いポジションに入ればいいなと思っていたんですけど、相手のプレッシャーがすごくて、どんどんリングから遠ざけられてしまった印象がありました。
相手のセンター陣がファウルトラブルになったタイミングで、もっと自分がボールを要求すべきだったし、そこで起点をつくるべきでした。ガードともっと協力していくべきだったと思います。このチームを背負っている身として、そこはすごく責任を感じているので、明日は「自分がやってダメだったら、もうダメ」っていうぐらいの気持ちで、もっともっと積極的にやりたいなと思っています。
 チームとしてアウトサイドのシュートは決まってなかったんですけど、明日は絶対に入ると思います。気持ち良くシュートが打てるように相手を引き付けるし、そこにパスも出すし、外しても自分がリバウンドを取れるようにしたいと思います。(シュートが入るのが一番ですが)私のリバウンドは一番のアドバンテージで、それを証明したいと思います。」

 

#59 星 杏璃選手

「今日は試合の入りがすごく悪かったなという印象があります。相手のディフェンスがインサイドに寄っていて、アウトサイドから打てる状況だったんですけど、自分も6本打って全部外しています。アウトサイドのシュートが入って来ないと、インサイドも空かないと思うし、今日はすごくインサイドでアジャストされていたので、ガード陣はもっとやれることがあったんじゃないかなと反省しています。ドライブも行くのはいいけど、結構シュートを外していたので、それでは意味がないし、相手もその後のリバウンドをケアするように指示を受けていたと思うので、ドライブに行ったらシュートを決め切ること。3ポイントもそうですけど、ドライブに行ったらブロックにビビらず、最後までシュートを決めていきたいと思います。
 今日の試合は、入りでは今までに感じたことがないくらい緊張していたんですけど、試合が始まっちゃったら、「いつも通りかな」という印象だったので、いつも通りのプレーをするべきかなと思います。後半はやらなければいけないとなって、自分たちもディフェンスからしっかりできていたと思うので。明日は入りから、今日の後半のようなディフェンス、オフェンスができれば勝てると思うので、そこを意識していきたいと思います」



トヨタ自動車 アンテロープス

■大神 雄子HC

「今シーズンのチームをひと言で表現すると、我慢ができるチームになっている。セミファイナルもそうでしたが、この試合もそう。経験豊かなENEOSの選手を相手に、自分たちにも我慢ができる選手がいるというのを証明できたのではないかと思います。
 セミファイナルを終えてから短い期間でしたが、選手たち全員が共通理解をしながら練習できたのが良かったと思います。コーチはあれもやりたい、これもやりたいとなりますがそれをいかに明確に伝え、短い練習の中で準備するか。今回はその1つがディフェンスのところでした。全員その準備ができていたと思います。
一番良かったのは、(ディフェンスを)仕掛けたことで自分たちのリズムにできたこと。やったことがOKではなくて、やった後に自分たちが「これをやれば」という確信に変わって、(この練習を)やってきて良かったんだとなる。それが、このゲームプランの遂行力だと思っています。
 明日ですが、選手たちに伝えたいのは「今日は今日、明日は明日」ということ。今日の勝利をしっかりと証明するためには、明日も勝ち切らなければならないと思います。選手たちはしっかり体を休め、メンタルを少しでも休ませること。コーチ陣は明日に向けてのゲームプランをしっかり立てて、このコートに戻ってきたいと思います。」

 

■#3 馬瓜 ステファニー選手

「今日は出だしが大事だと考えていました。ENEOSは渡嘉敷選手を中心に、アウトサイドもインサイドも本当に強いチームなので、しっかりディフェンスから走ろうと考えていました。相手はガードのところを抑えに来ると思っていたので、私はインサイドのところでどれだけ貢献できるかが大事だと思っていました。前半は良かったんですけど、後半のところでやっぱり得点が伸びなかったというのは、明日に向けての課題だと思います。
 相手のプレッシャーが強くなって、ボールが止まってしまった部分があると思います。後半もミスマッチはしっかりできていたと思うんですけど、周りが止まってしまったり、合わせができなかったり……相手がトラップを仕掛けて来るというのは当たり前のことなので、(トラップに)来た時にどうやって合わせをするのか、センターだけじゃなくガードのミスマッチをどう使っていくのか、少しずつ修正点を加えて、それは大神HCが考えくれると思うんですけど、自分たちもしっかりリングに向かって行けるようにしたいなと思います。
 明日は、相手が(今日の自分たちのようなことを)やらせないようにしてくると思いますけど、それ以上のことをしっかりと、それぞれがやって我慢する時間帯で我慢できるように頑張りたいと思います。」

 

■#23 山本 麻衣選手

「前半は、みんな思い切って相手に立ち向かって、しっかり良いプレーができたんですけど、後半に課題があると思います。後半、相手の選手が強くなってきても、次、どうやって攻めるかっていうところを、明日はしっかり修正して臨みたいと思います。
 後半、相手がガード陣へのプレッシャーを強くしてきたことで、自分たちのピック&ロールのクオリティが下がってきたところがあって、ズレができにくかったり、状況判断が悪くなってしまったりというのがあったので、ピックをどの位置でするとか、どういう掛け方をするかとかを、明日もう一度整理してしっかり臨みたいと思います。
 今日の試合は、まずはみんながみんな試合に出た時に自分の役割を果たしたことで、自分たちの流れになったと思います。その中でも自分はピックのところでアタックするとか、ある程度ディフェンスがどうやってマークしてくるかというのはわかっていたので、そこをしっかり突いて行けるように、最初からリングにアタックできるように心掛けていました。
 明日勝たないと意味がないと思いますから、明日勝って、もう一回笑って終わりたいと思います。トヨタらしいバスケットを、最後、ファイナルの舞台で披露して優勝します。」




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