いつもWリーグに温かいご声援をいただき誠にありがとうございます。
今年も、Wリーグ公式サイト恒例企画として第24回Wリーグにおける「アウォード」および「リーダーズ」の表彰者のインタビューを掲載いたします。
表彰者それぞれに2022-23シーズンを振り返ってもらいました。
宮崎 早織(ENEOSサンフラワーズ #32)
アウォード【プレーオフ ベスト5】2年ぶり2回目
──プレーオフ ベスト5受賞おめでとうございます。記者会見で「肩の荷が下りた」と表現されましたが、昨季からのふり返りをお願いします。
宮崎:昨季は代表活動が終わり、少しずつ自分に自信がついていました。次はENEOSのPGですが、求められるプレーはガラリと変わります。そこで迷いが出てしまって……自分を信じられなくなってしまったのが一番のマイナス要素、不調の要因だったと思います。
今季はモエコさん(長岡萌映子)の加入がすごく大きかったですね。私から直接パスを入れなくてもモエコさんがつないでくれたり、オフェンスでは3ポイントもある。他にも星(杏璃)のドライブやシュート、セカンドユニットの選手たちが思い切りよくプレーしている姿を見て、自分が今やらなきゃならないのは、自分にフォーカスするのではなく周りにフォーカスすることだ」って気づかされました。最後の最後、チームは本当に良い方向に向かったと感じています。
──プレーオフはクォーターファイナルからのスタートでしたが、気持ちの切り替えはいかがでしたか。
宮崎:レギュラーズンは負けが続くこともありましたがタクさん(渡嘉敷来夢)やモエコさんがいない状態。若手だけでやり抜かなければならず、私にとっても林(咲希)にとっても大きなチャレンジでしたが収穫はたくさんあったと感じています。その経験があった分、2人が戻ってきた時にチームとして「よし、ここからさらに頑張るぞ!」という気持ちになれました。
──ファイナルはGAME1を落としましたが、その時の心境はいかがでしたか。
宮崎:気持ち的にマイナスにはならなかったですけど、自分たちのバスケットができていない。私のコントロールミスだったり、苦しい時間帯に自分が点を取れる選手にならなければいけないという思いが強くなりました。ネガティブに捉えず、「もうやるしかない」と気持ちを切り替えました。
──GAME2以降、ステップアップした宮崎選手の活躍がありました。
宮崎:やっと点を取りに行けるようになりましたし、チーム全体が少しずつ動き始めたのが良かったかなと思います。だけど、私としてはGAME1からそうしたかったという思いが正直あります。
個人的にはファイナルでチームを救ってくれたのは高田(静)だと思っていますし、彼女もベスト5にふさわしい活躍でした。私もベンチスタートを経験していますから、6thマンの大変さはよくわかります。高田や中田(珠未)、藤本(愛瑚)らベンチメンバーが頑張ってくれて、チームのためにずっと声を出し続けていたので、今思い出してももう泣きそうなくらい。
来季はさらに若い選手、新しい選手が出てくると思います。ENEOSはもっと強くなると思いますし、その手応えを十分に感じています。