全日本総合選手は2年連続同じカードとなりましたがJX-ENEOSサンフラワーズが女王の貫禄、圧倒的な力を見せつけて勝利。3年連続20回目の優勝を飾りました。
そしていよいよWリーグはレギュラーシーズン2次ラウンドに入ります。
1次ラウンドではやはり1位のJX-ENEOSの総合力の強さを感じました。全日本総合選手権での優勝もあり益々自信、プライドを持ち確実にファイナルに進んでくるでしょう。それ以外のチームでトヨタ自動車に元気がないのが気になりますが、5位までのチームの力は拮抗していて戦ってみないとまだまだ状況はわかりません。
オフェンスに勢いを感じるのはドライブ、アウトサイドシュートを武器にした機動力のある富士通。そして今シーズンから指揮をとられている丁ヘッドコーチ率いるシャンソン化粧品。ガード陣の三好南穂、本川紗奈生選手がチームを引っ張っています。ディフェンス力を持ち味にしたデンソーも高田真希選手、ルーキーの赤穂さくら選手のインサイドの強さをいかし、全日本総合選手権決勝戦完敗の悔しさを2次ラウンドにぶつけてくると思います
上位5チーム1回戦総当たりのまず4試合。1つでも多くの白星をあげて(順位をあげる)いくことが、クォーターファイナル以降、頂上までの戦いを楽にすることにも繋がってくると思います。
対戦相手と1次ラウンド2試合してきた中での課題を克服して相手の良さを消してリズムをとらせない展開で戦えるか大切だと思います。
下位チームの順位決定は、『1次リーグの勝率は持ち越さない』となっていますので、低迷していたチームも2次ラウンドでの勝ち星の積み重ね次第では上位3チームに入る大番狂わせもあるかもしれません。
現在6位のトヨタ紡織、7位・アイシンAW、8位・三菱電機の順位がどう変わるのか?1次ラウンドで大きく水をあけられた、9位・日立ハイテク、10位・羽田、11位・新潟の3チームが下位リーグで勝ち星を重ね、上位3チームに食い込んでくるか?
上位リーグ、下位リーグどちらも見どころ満載で、非常に楽しみな、2次ラウンドになっていると思います
私が推薦をする後半戦の見どころ・注目チームはレギュラーシーズン1次ラウンド2位の富士通レッドウェーブの戦いぶりです。
先日の全日本総合選手権・準決勝では、デンソーとの対戦で、デンソーの堅実なディフェンスとリバウンドの前に富士通の持ち味である勢いのあるオフェンスを止められて攻めあぐみ1度もリードすることなく敗退。決勝進出を果たすことはできませんでした。
富士通のスピーディーで機動力のあるオフェンスは、非常に見応えのある魅力的なバスケットだと思います。ドライブからディフェンスを崩しての展開、アウトサイドシュートが爆発すると相手チームはそう簡単に手がつけられなくなります。
リオオリンピックの出場権獲得メンバーの町田瑠唯、篠崎澪、山本千夏、三谷藍の4選手に加え、日本代表メンバーには入っていませんがチームの得点源・長岡萌映子選手と実力のあるタレント揃いのチーム。どこからでも点が取れ、オフェンスは華やかでテンポがよく、見ていてとても楽しいバスケを繰り広げてきます。
1次ラウンドの2戦目に入ってシャンソン化粧品、トヨタ自動車、三菱電機に負けているところが気にはなるのですが、王者・JX-ENEOSに対し一進一退の攻防を繰り広げ、延長の末4点差で下して大金星を挙げたチームです。ファイナル進出の期待が膨らみます!
そして私の注目選手は富士通の篠崎澪選手です。安定し堅実なプレーで計算できる選手。タフで脚力もあり富士通のスピーディー(機動力)なオフェンスにかかせない存在です。3ポイントはもちろん、身長167cmと小柄ながらドライブインからシュートをしっかりと決めきれ、時にはゴール下に潜り込んでファールも誘いながら加点するなど力強いプレーでチャンスをしっかりものにします。ディフェンス力もあり、シューティングガードとして最も必要な要素を持ち得た“信頼できる”選手です。
次にデンソーの伊集南選手が気になります。アグレッシブで勝負強い選手だと思います。以前はボールを持つとガンガン攻めて、何が何でも点を取りたいというがむしゃらな面もありました。それが彼女の持ち味で、彼女のプレーがチームにうまく波及して一気に流れをつかんでいることもありました。そして3年目の現在、全体の流れを良く読み、相手の隙をついて持ち味のアグレッシブさで点にからみ、緩急あるプレーをするようになった印象を受けます。スティールも持ち味のひとつ。相手チームにとっては嫌な存在ですね。
デンソーはインサイド高田真希、赤穂さくらの2選手がキーマンです。彼女たちを生かすためにも、伊集選手をはじめガード陣の働きがより重要になってくると思います!ファイナルに向けて機動力が必要ですね。
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明日は最終回、JOMO(現JX-ENEOS)OGの萩原美樹子さんの展望をお届けします。
お楽しみに!!
(写真左・富士通 #11 篠崎澪選手/右・デンソー #13 伊集南選手)
そしていよいよWリーグはレギュラーシーズン2次ラウンドに入ります。
1次ラウンドではやはり1位のJX-ENEOSの総合力の強さを感じました。全日本総合選手権での優勝もあり益々自信、プライドを持ち確実にファイナルに進んでくるでしょう。それ以外のチームでトヨタ自動車に元気がないのが気になりますが、5位までのチームの力は拮抗していて戦ってみないとまだまだ状況はわかりません。
オフェンスに勢いを感じるのはドライブ、アウトサイドシュートを武器にした機動力のある富士通。そして今シーズンから指揮をとられている丁ヘッドコーチ率いるシャンソン化粧品。ガード陣の三好南穂、本川紗奈生選手がチームを引っ張っています。ディフェンス力を持ち味にしたデンソーも高田真希選手、ルーキーの赤穂さくら選手のインサイドの強さをいかし、全日本総合選手権決勝戦完敗の悔しさを2次ラウンドにぶつけてくると思います
上位5チーム1回戦総当たりのまず4試合。1つでも多くの白星をあげて(順位をあげる)いくことが、クォーターファイナル以降、頂上までの戦いを楽にすることにも繋がってくると思います。
対戦相手と1次ラウンド2試合してきた中での課題を克服して相手の良さを消してリズムをとらせない展開で戦えるか大切だと思います。
下位チームの順位決定は、『1次リーグの勝率は持ち越さない』となっていますので、低迷していたチームも2次ラウンドでの勝ち星の積み重ね次第では上位3チームに入る大番狂わせもあるかもしれません。
現在6位のトヨタ紡織、7位・アイシンAW、8位・三菱電機の順位がどう変わるのか?1次ラウンドで大きく水をあけられた、9位・日立ハイテク、10位・羽田、11位・新潟の3チームが下位リーグで勝ち星を重ね、上位3チームに食い込んでくるか?
上位リーグ、下位リーグどちらも見どころ満載で、非常に楽しみな、2次ラウンドになっていると思います
私が推薦をする後半戦の見どころ・注目チームはレギュラーシーズン1次ラウンド2位の富士通レッドウェーブの戦いぶりです。
先日の全日本総合選手権・準決勝では、デンソーとの対戦で、デンソーの堅実なディフェンスとリバウンドの前に富士通の持ち味である勢いのあるオフェンスを止められて攻めあぐみ1度もリードすることなく敗退。決勝進出を果たすことはできませんでした。
富士通のスピーディーで機動力のあるオフェンスは、非常に見応えのある魅力的なバスケットだと思います。ドライブからディフェンスを崩しての展開、アウトサイドシュートが爆発すると相手チームはそう簡単に手がつけられなくなります。
リオオリンピックの出場権獲得メンバーの町田瑠唯、篠崎澪、山本千夏、三谷藍の4選手に加え、日本代表メンバーには入っていませんがチームの得点源・長岡萌映子選手と実力のあるタレント揃いのチーム。どこからでも点が取れ、オフェンスは華やかでテンポがよく、見ていてとても楽しいバスケを繰り広げてきます。
1次ラウンドの2戦目に入ってシャンソン化粧品、トヨタ自動車、三菱電機に負けているところが気にはなるのですが、王者・JX-ENEOSに対し一進一退の攻防を繰り広げ、延長の末4点差で下して大金星を挙げたチームです。ファイナル進出の期待が膨らみます!
そして私の注目選手は富士通の篠崎澪選手です。安定し堅実なプレーで計算できる選手。タフで脚力もあり富士通のスピーディー(機動力)なオフェンスにかかせない存在です。3ポイントはもちろん、身長167cmと小柄ながらドライブインからシュートをしっかりと決めきれ、時にはゴール下に潜り込んでファールも誘いながら加点するなど力強いプレーでチャンスをしっかりものにします。ディフェンス力もあり、シューティングガードとして最も必要な要素を持ち得た“信頼できる”選手です。
次にデンソーの伊集南選手が気になります。アグレッシブで勝負強い選手だと思います。以前はボールを持つとガンガン攻めて、何が何でも点を取りたいというがむしゃらな面もありました。それが彼女の持ち味で、彼女のプレーがチームにうまく波及して一気に流れをつかんでいることもありました。そして3年目の現在、全体の流れを良く読み、相手の隙をついて持ち味のアグレッシブさで点にからみ、緩急あるプレーをするようになった印象を受けます。スティールも持ち味のひとつ。相手チームにとっては嫌な存在ですね。
デンソーはインサイド高田真希、赤穂さくらの2選手がキーマンです。彼女たちを生かすためにも、伊集選手をはじめガード陣の働きがより重要になってくると思います!ファイナルに向けて機動力が必要ですね。
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明日は最終回、JOMO(現JX-ENEOS)OGの萩原美樹子さんの展望をお届けします。
お楽しみに!!
(写真左・富士通 #11 篠崎澪選手/右・デンソー #13 伊集南選手)