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先月閉幕した第20回Wリーグにおける「アウォード」および「リーダーズ」の表彰者へ独占インタビューを敢行!
今シーズンの活躍の裏にあったそれぞれの想いに迫ります。
「今回の受賞に慢心することなく、ゼロからの状態でコートに立ちたいと思います」
今回お届けするのは、「レフリー・オブ・ザ・イヤー」に輝いた渡邊整レフリーのコメントです。
この賞は、Wリーグのレギュラーシーズンにおいて10試合以上ジャッジをした審判の中から、全チームの監督による投票で最上位となった方に贈られます。
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第20回Wリーグ リーダーズ表彰者コメント
【レフリー・オブ・ザ・イヤー(最優秀審判員賞)】
渡邊 整(わたなべ ひとし)
※2年ぶり3回目
──3度目の受賞ですが、率直な感想をお願いします。
「チームの方々から評価をいただいたことですので光栄に思います。チーム関係者やインストラクター、同じ審判員など多くの方々のご支援、ご協力をいただいての受賞ですので、感謝しています」
──担当を始めた当初から、変化を感じることはありますか?
「担当した当初は未熟だったため、プレーの流れや戦術、選手の能力等に意識が届きませんでした。多くのチーム、選手に迷惑をかけて申し訳気ない気持ちです。ここ数年はそのようなことは減ったと思いますし、コーチや選手が集中して試合に臨めるように努め、観ているファンが感動するようなプレーを引き出すアシストを心がけているつもりです。女子バスケはオリンピックに出場し、メディアに取り上げられる機会が増えるなど、選手たちは活躍の場を広げています。また、地域に根ざした活動を行うクラブができて、ファンとの一体感がより強くなってきていると感じています」
──女子バスケが国際舞台で活躍する中で、レフリーが果たした役割、果たすべき役割があるとすれば何でしょうか?
「その時々で、諸先輩方が重責を果たしてくださいました。さらに役割があるとすれば、代表監督やコーチとのコミュニケーションを密にし、代表選手が世界で戦っていくために必要なメンタル面やコンタクトやプレーの判定基準を高めていくことだと思います。少々のコンタクトに負けない力強さを発揮し、リングに向かうことができるよう、安易に笛を吹くのではなく競い合わせることなども重要でしょう。Wリーグも長身選手も増えていますし、スクリーンを使ったプレーも多くなり、3Pシュートを含め、ショットの上手な選手も多くなりました。素晴らしい選手がたくさんいますし、スピード感のあるバスケットが展開され、ファンも熱心ですから来シーズンも楽しみです」
──ルール変更や世界の流れに対応するため、心がけていることは何でしょうか?
「ルール変更を含め、レフリーたちは『今のバスケット、これからのバスケット』に対応すべく、ルールの正しい理解と適用はもちろんのこと、判定をする上での『判定の根拠』をしっかりと持ちながら、ゲームの流れに即した正しい判定をしていくことが必要だと思います。そのためにも、情報をしっかりとキャッチし、スカウティングを含め準備をしていくことを大切しています」
──3 度目の受賞で、改めて心に期することがあれば教えてください。
「今回の受賞に慢心することなく、ゼロからの状態でコートに立ちたいと思います。Wリーグは多くの方々の支えで大会が運営されています。選手やコーチとのコミュニケーションを大切にし、応援してくださるファンの方々に喜んでいるただけるように、また会場に足を運んでいただけるように、審判団全員で頑張っていきたいと思っています」
──────────▼第20回Wリーグ リーダーズ表彰者一覧
https://www.wjbl.org/static/topics/press/20190210_leaders.pdf
▼第20回Wリーグ アウォード表彰者一覧
https://www.wjbl.org/static/topics/press/20190304_award.pdf