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先月閉幕した第20回Wリーグにおける「アウォード」および「リーダーズ」の表彰者へ独占インタビューを敢行!
「コーチ・オブ・ザ・イヤー」に輝いたJX-ENEOSの佐藤清美ヘッドコーチ。
11連覇を達成した今シーズンについて振り返っていただきました。
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第20回Wリーグ リーダーズ表彰者コメント
【コーチ・オブ・ザ・イヤー(最優秀監督賞)】
佐藤 清美(さとう きよみ)
(JX-ENEOSサンフラワーズ)
※2年連続6回目
──今シーズンはスターターが代わり、新たなチャレンジだったと思います。
「いつかは(スタメン変更を)やらなければならないと思っていました。#12吉田(亜沙美)が30歳を越えた辺りから、プレータイムが長くなると体力的な面で不安なところがありましたから、もう#1藤岡(麻菜美)かなと。彼女は日本代表で活躍していましたし、吉田がいる内に次のPGを考えようと実行しました」
──スターターが2人代わりましたが、手応えはいかがでしたか?
「当初、#33梅沢(カディシャ樹奈)を使った頃は、まだ『ゲーム体力』がないので、#10渡嘉敷(来夢)を5番に起用することもありました。ですが、梅沢も徐々に体力がついてきて、皇后杯では30分ぐらいプレータイムがあっても問題はなくなり、行けそうだなという感覚はありました。シーズン開幕しばらくは下位チームとの対戦が続き、その中で勝利しながら経験を積むことが出来た事も幸いしました。それは、スターターになった2人だけではなく、チーム全体にとっても良かったと思います」
──皇后杯直後、レギュラーシーズンに戻るタイミングでの調整は難しかったですか?
「一発目(富士通戦)でやられました。ただ、負けたことで、また選手たちが『ちゃんとやらなきゃ』とスイッチが入りました。翌日の2戦目は大差で勝利しましたし、その後はまた自分たちのバスケットができたと思います」
──皇后杯で弾みが付き、その後安定感が出てきたわけですね。
「そうですね、不安要素がなくなり、自分たちのバスケットができれば勝てると、選手たちも自信を深めたと思います」
──シーズンを通しては、吉田選手の起用法がポイントのひとつだったと思いますが?
「レギュラーシーズンは(若手の)勉強も兼ねて、我々のバスケットを体に染み込ませる場所。ただ、プレーオフからは勝たなければなりません。勝負に徹することが求められますから、吉田に限らずメンバーチェンジは早いですし、調子が上がらない選手は引っ込めざるを得ません。その起用方法の厳しさも含めて、勝たなければいけないという厳しさをチーム全体に実感して欲しいと思っていました」
──万全だと思ってもほころびがあれば、そこを突かれてしまうわけですね。
「三菱電機とのファイナル2戦目がそうでした。ディフェンスはしっかりマークができていたと思いますが、大事なところであれだけ3Pシュートを決められると後手に回ってしまう。もちろんそれは、相手の実力があるからこそですが、ここ一番でいかに自分たちのバスケットで押し切れるかが重要になります」
──佐藤ヘッドコーチは一時指揮を離れましたが、チームは11連覇。これからも連覇を続けていくわけですね。
「こればっかりはわかりません。いつもそうですが、選手たちが今年も頑張ってくれた結果です。毎年チームは変化しますし、その中で連覇を続けているわけで、選手たちの頑張り以外に連覇の理由はないです」
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▼第20回Wリーグ リーダーズ表彰者一覧
https://www.wjbl.org/static/topics/press/20190210_leaders.pdf
▼第20回Wリーグ アウォード表彰者一覧
https://www.wjbl.org/static/topics/press/20190304_award.pdf