2011年3月11日に発生した東日本大震災により、数多くの尊い命が失われ、今なお多くの方々の行方が分かっておりません。
あの震災から10年を迎え、改めてご冥福をお祈りすると共に、行方不明の方々が一日でも早くご家族のもとへ帰れますよう祈念いたします。
震災当日、私たちWリーグは翌日に控えたプレーオフ・ファイナル第2戦に向けて、福島県の郡山総合体育館で準備をしておりました。
ファイナルを戦うJXサンフラワーズ(現ENEOS)とトヨタ自動車アンテロープスも同じ体育館で練習をしておりましたが、体育館の一部が破損、郡山のライフラインも寸断し、とてもプレーオフを続ける状態にはなく中止したことを思い出します。
また、茨城県に拠点を置く日立ハイテククーガーズも体育館が被災し、しばらく練習することが困難になりました。
この状況下、私たちバスケットボール・ファミリーは、復旧と復興を信じ、一丸となって「バスケットボールで日本を元気に」という活動に取り組むとともに、被災地の皆様の不断のご努力により、翌年度のWリーグは東北地方を含む多くの都道府県で開催させていただくことができました。
未曾有の大震災を乗り越え、バスケットボールの発展を支え続けていただいた皆様のご尽力に対し敬意を表します。
当たり前にバスケットボールを楽しめる日常に感謝し、国内最高峰の女子バスケットボールリーグとして、その理念である「普及」と「強化」のために、未来に向けて思いを新たにし、当時の思いがファンの皆様の心に色褪せることなく受け継がれていくことを願っています。