毎年恒例のヘッドコーチインタビュー。
全13チームのヘッドコーチに、現在のチーム状況やシーズンに向けての意気込みを聞きました。
気持ちの変化とプレーの進化で果敢にチャレンジ
私がコーチに就任して3シーズン目を迎え、チーム全体でディフェンスの共通理解やオフェンスの約束事の徹底などは理解が深まっていると感じています。ただ、昨シーズンのメンバーからポイントガードで得点源だった内堀紫菜選手が抜けました。この穴をいかに埋めていくか、それが今シーズンの課題のひとつになります。ゲームメイクやディフェンスに関しては、土田帆乃香や山本由夏に任せられますし、ドライブからの突破力もありますが得点力に関してはまだ物足りなさも……得点という意味ではもう1人、ルーキーのポイントガード、池松ほのかが面白い存在です。キャリアの面やシステムの理解はこれからですが、アメリカの大学でプレーをしており、独特のリズムがあります。当たりの強さなど、Wリーグに慣れてくれば良いアクセントになるかも知れません。
4番、5番ポジションのところでは富田愛理や渡邉まりいが伸びて来ました。「オータムカップ2021」でも、きちんと得点しています。アーリーエントリーで昨シーズンからプレーしている、ルーキーの石川明日香は得点力があるので、もう少し当たりの強さに慣れてくれば、もっと得点力が上がるはずです。そこは期待したい選手ですね。
あとは全員の気持ちの変化。プレシーズンゲームを行う中で、自分たちが約束事を守りながらディフェンスをやり、そこからブレイクで走るというプレーができれば、「自分たちもやれる」という感覚をつかんでいると思います。そこは指導を行う上で強調したい部分で、気持ちで負けないこと。同じ舞台に立って戦うわけですから、そのベースを崩してはいけません。チャレンジすることが大切で、プレーで自信をつける、気持ちで負けずに自分のプレーを遂行するという両面の成長が必要です。
目標はプレーオフ進出。壁は高いかも知れませんが、そこをしっかり見据えながら、チーム一丸となって戦う覚悟はできています。コロナ禍ですが、今シーズンはお客様の前でプレーできると思います。地元の皆さまの応援が我々の力になりますので、今年もよろしくお願いいたします。