毎年恒例のヘッドコーチインタビュー。
全14チームのヘッドコーチに、現在のチーム状況やシーズンに向けての意気込みを聞きました。
「悔しさが成長の糧。目指すは最高の舞台」
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昨季はまだ完成したチームとは言えない状況でしたが、選手たちが粘り強く最後まで諦めないでプレーでき、良い結果を得ることができました。「ベスト4」という目標に向かって、チーム一丸で戦えたのが良かったと思います。特にプレーオフは選手たちがよく我慢しながらプレーしたと思います。戦略的にも少し変化をさせたことが上手く行ったのではないかと思っています。
今季のロスターは厚みを増したのは間違いありませんが、まだベストコンディションではない選手、代表活動で合流が遅くれた選手もいます。私の役割は選手たちの状態を見ながら、チームとしての最大公約数を探さなければなりません。選手一人ひとりの良いところを引き出し、表現できるようになるまでの過程が大事だと考えています。誰と誰が一緒にコートに立っている時がチームとして力を発揮できるのか、それを探すのに少し苦労するかも知れません。メンバーが増え、選択肢が広がった分、ベストな組み合わせを意識しながらチームをつくっていくことがかなり重要なポイントだと思っています。
昨季は高さで劣勢になる場面がありましたが、#11 谷村 里佳の復帰で解消できるでしょう。みんながインサイドに安心感を持っていますし、相手には脅威になるはずです。また、#20 野口 さくらは「こんなプレーができるんだ」というぐらいの成長ぶりが見えます。#14 吉田 舞衣は昨季、チームの中心として責任を果たす選手になり、代表も経験していますから期待しています。
就任3年目の個人的なテーマですが、私を信じてチームを任せてくださる会社に感謝しています。恩返ししたい気持ちが強いので、その気持ちを持って挑めば良い結果が得られると思っています。選手たちを決勝まで導き、チャンスを見極めながら優勝を狙いたいと思います。簡単なことではないとわかっていますが、選手たちも悔しさを味わいました。練習中から「やりましょう、やりましょう!」という雰囲気があって頼もしく感じています。
チームがひとつになって頑張っている姿を観ていただきたいと思います。誰もがチームのことを最優先で考えていますし、ひとつになって頑張っている姿を楽しんで欲しいです。また、女子バスケットが持っている魅力(高度なテクニックや緻密な戦術を遂行するスキルの高さなど)も観ていただきたいと思います。ファンのみなさんもひとつになって、応援よろしくお願いします。