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第21回Wリーグにおける「アウォード」および「リーダーズ」の表彰者へ独占インタビューを敢行!
今シーズンの活躍の裏にあったそれぞれの想いに迫ります。
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第21回Wリーグ アウォード表彰者インタビュー
「目標の選手に近づき、目標とされる選手を目指す」
アウォード【ベスト5/ガードフォワード】部門
渡邉 亜弥(わたなべ あや)
(三菱電機コアラーズ #45)
※2年連続2回目の受賞
──昨シーズンの成績(準優勝)を受けて、重要なシーズンという位置づけで準備してきたと思いますが、出だしでつまずいてしまいました。
「今シーズンは昨シーズン以上の成績、もう1つしかない(優勝)ものを目指すということで、天狗になるわけではなく、まだまだ自分たちはチャレンジャーだという意識で挑みましたが、7連敗という苦しいスタートになってしまいました。開幕当初はメンバーの組み合わせやタイムシェアなど、若手を中心にどんどん経験を積ませることがチーム強化につながることだと全員が感じていたので、積極的にトライした結果だと思っています。」
──そのような状況を渡邉選手はどう受け止めていたのでしょうか。ベテランとして、チームメイトをどう引っ張って行こうと考えていましたか。
「勝つことが難しい中、感情を表すことは簡単なんです。しかし、そういうことではなくて、最終結果としてどうなるかを見据えながら、『今、自分たちは我慢することが大切だし、チャレンジしていこう』と伝えました。自分たちで変えられることがあるはずだし、負けることがいいわけではないので、ヘッドコーチと話をしたり、選手間で思いを共有したりするように努めました。個人的にはメンタルもフィジカルも不調を感じることがなく、万全な状態で良い準備ができていました。」
──チームとしては徐々に挽回しようというタイミングでシーズンが終わってしまいましたが、個人としてコンディションがよく、各部門で好結果を残し、2年連続ベスト5受賞につながりました。
「正直、ベスト5の受賞は複雑な心境もあって……でも、素直に嬉しさもあります。どの部門の数字を意識するとか、どういうプレーにこだわるというのはありません。三菱電機のバスケットは大きく変わっておらず、ディフェンスがメイン。ただ、オフェンスにも力を入れようと古賀HCから話があったので、私自身、得点に絡んでいこうという気持ちは強かったですね。そこは変化したというか、目指したところです。」
──ガードフォワードですが、渡邉選手が目標にした選手はいますか?
「初めて意識したのは大庭久美子さん(元デンソー アイリス)。高校生の時、プレーされている姿を観て、“この人みたいになりたい”と何度もビデオを観返しました。大庭さんはスピードがあって、ドライブが凄い選手。そのプレーを意識しました。まだまだ同じようにはできないですけれどね。いつか自分が目標とされる選手になれるよう頑張ります!」