いつもWリーグに温かいご声援をいただき誠にありがとうございます。
今年も、Wリーグ公式サイト恒例企画として第22回Wリーグにおける「アウォード」および「リーダーズ」の表彰者のインタビューを掲載いたします。
選手それぞれに2020-21シーズンを振り返ってもらいました。
馬瓜 ステファニー(トヨタ自動車アンテロープス#33)
アウォード【ベスト6thマン】2年連続2回目
「相手の意表を突くような選手でありたい」
──まずは2020-21シーズンのご自身のプレーを振り返ってください。
「正直、前半戦はあまり調子が良くなくて、どうしたらいいのかわからない時期もありました。昨シーズンも6thマンとして起用されていて、役割はチームに流れを持ってくる、悪い流れを断ち切るということ。それが自分の仕事なのですが、もう少し自分のプレーで貢献できることを増やしたい、そう思ったのが空回りしてしまい、上手く行かなったと感じています。
(12月の)皇后杯の頃から吹っ切れたというか、後半戦は自分らしいプレーができたのではないかと思っています。自分ができることを精一杯やろうとしたのが、良くなった要因だと思います」
──ルーカス・モンデーロヘッドコーチは個性豊かな選手たちをまとめ、「個人の個性をチームに持ち込んでもらいたい」と言います。個性を伸ばしてくれる指揮官ですよね。
「私たちをまとめるのは本当に大変だと思います(笑) 時にはハッパをかけ、ダメなら叱る。上手く行けば大きな身ぶりで褒めてくれます。それぞれの個性を見極めようとしているのだと思いますし、選手とコーチが互いに理解し合えるようになったと思っています。『今までこうしてきたのだから、それを貫く』というわけではなく、必要があると感じればアイデアを出し合い、変化させていくこともあり、対応の柔軟さを感じました。
試合でも毎試合やることが変わり、難しさはありますが、それはそれで楽しいですし、相手にとってはやりにくいのではないでしょうか。ルーカスHCのバスケットは、理解できれば本当に楽しいと思います」
──ベンチから試合に出る時に大切にしていることは何でしょうか?
「相手にとって、誤算であると思わせること。相手はスカウティングをして試合に臨みますが、その中でハードなマークが必要ではないとみなす選手がいるはずです。もしそれが私だとしたら、得点に絡んでリバウンドも頑張って、相手にダメージを与えたい。ここは守れるはずだったのに、ここで流れを掴むはずだったのにと、相手の意表を突くような選手でありたいと思っています」
──次シーズンでスターターになったとしてもプレースタイルや役割は変わらない?
「昨シーズンと今シーズンは、主に6thマンとして起用されていたので受賞できましたが、起用法はヘッドコーチが決めること。もしスタートとして試合に出たとしても、役割は大きく変わらないと思いますので、その意識はしっかりと持ちながらプレーしたいです。チームとしても、優勝したことで慢心せず、皇后杯を獲るという目標もあるので、『勝ちたい』という気持ちを、常に新鮮に持ち続けられるようしたいと思っています」